家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
詩の講座です。
先週のエッセイ講座の後、ひどく反省しまして
先生の評価云々で、気持ちを左右されるのはやめよう
と、固く固く心に誓った次第。
自分は自分なんだし
自分が精一杯書いて、満足いくところと、いまいちの所と
いろいろあったとしても
それはそれでよしとするのだ
そもそもエッセイ集を出すために通っているわけではないのだし
(エッセイ集を作ろうとしている方も多々おられます)
学ぶべきところはエッセイの良し悪しではないだろう
と自分に強く戒め
今回の詩の講座に挑んだわけです。
でもまあ、やっぱり落ち込みますわ。
今回何を落ち込んだかというと
自分の詩に対する評価というよりは
あまりにも詩が分からな過ぎて、落ち込んだわけでして
というのも、
今回の詩も、前回のエッセイと同様
かなり真剣に、早めに着手して
思いつくままに書き並べた言葉を
並べ替えたり、無駄なものを省いたり
あるいは、言葉を部分的に入れ替えて、違う詩にしてみたり
漢字を平仮名にしたり、ひらがなを感じにしたり
最後は、声に出して読んで
全体の音の流れも心地よいようにしたり
もちろん、
毎日、大好きな石垣りんさんの詩を読み、書き写し
できる限り、少しの時間でも毎日詩と接するようにし
自分なりに、できる限りの努力はしてみたのですが
結局、そういうようなことを何もせずに
一番最初にババッと書いたものの方がよかったんじゃないかって思って
一体、何やってんだろうって、なったのでした。
でも、私が一番落ち込んだのは
最初のがよかったのか、後のほうのがよかったのかって話ではなく
私が、まったく詩のことがわかっていないという事でして
これは正直、きついです。
落ち込みます。
良い悪いは、何をもって良い悪いなのか
言葉の使い方なのか、感性なのか、描いている事なのか
全く分かりません。
全く分かっていない状態で、手探りでやっているだけ。
真っ暗闇の中に一人ポツンといて
あーでもない、こーでもないって言っているだけ
一か月間、かなりまじめに取り組んだけれど
結局、何もわかっていない人間が
独り芝居しているに過ぎないってことに気づいた時
何やってんだろう?って、むなしくなったのでした。
99%ダメでも、最後に1%に、次へつながる可能性を見出せたなら
ちょっとは救われたのだと思うけれど
全く、希望は見出せませんでした。
前回のタームは、テキストが谷川俊太郎さんで
谷川さんの詩を読むと
なんか、自分にも書けそうな気がして
実際書いてみると楽しくて
どんなへたくそな詩を書いても
谷川さんなら、面白がってくれそうな気がしていて
私みたいなものでも、詩を書いていいんだって思えたんですよね。
いい意味で、谷川さんは、勘違いさせてくださって
詩なんて全く分からないのに
分からなくてもいいんだって、思えた。
そこが、谷川マジック!!
本当に、大きく門戸が開いて下さって
誰でも、詩の世界で遊ぶことができたのです。
やっぱ、谷川俊太郎さんって、すごい方です。
(あらためて、ご冥福をお祈りいたします)
今、テキストが吉本隆明さんに変わり
谷川さんの魔法は、完全に消え
門は、閉じられました。
詩を読んでも、ピクリとも心が動きません。
どうしても、書かずにはおれないことなど
何一つない気がしています。
詩のことがわかっていない自分が
ここに居てもいいのか、
とさえ思っています。
この講座は、あと3回。
なんとか最後まで出席することが、今の目標になりました。
正直、
別に詩を書かなくても
自分一人で
谷川俊太郎さんや、石垣りんさんの詩を読んでいるだけで
十分な気がしてきました。
コメント