2025.01.28

更にわかった事・・。

これまで全く読めなかった本

吉本隆明さんの「詩とは何か」

それが突然分かるようになってきた

 

という事を昨日書いたんだけれど

その続きをもう少し。

 

私はもともと、

詩は好きなんだと思うんですよ。

 

歌が好きで

歌を聴く時は、歌詞を聞いていて

やっぱり、歌詞がいい歌が断然好き

 

普段、そんなに詩は読まないけれど

たまに詩集を読んだりすると

めちゃめちゃ心の深いところに刺さって

涙ぐんだりすることもある。

 

だから、

まったく詩が読めないわけでもないし

読みたいという気持ちもあるんです。

 

でも、

何が書いてあるか、まったくわからない詩もあり

読んでも読んでも、全く心がピクリとも動かない詩もあり

 

そういうのが続くと、

なんだかな～～って思う。

 

で、詩を読んでも、全く心がピクリとも動かないのは

私が、詩をわかっていないからだと、思っていたんです。

 

ルールが全く分からないスポーツを見ても

ちっとも面白くないって思う、あんな感じ。

 

そのスポーツについて知ることができれば

多少は楽しむことができる

だから詩について、もっと知ることができれば

もう少し、楽しみながら読めるのではないかと思ったんです。

 

でも、一向に詩が分からず

何時まで経っても、詩を楽しめそうにない。

 

これはダメかも…って思っていたところに

今回のレジュメの一文が‥。

 

そこに書かれていたによると

 

吉本さんでも、読んでわからない詩がたくさんあるのだけれど

その分からない箇所を、分かろうと努力させてくれるような作品には

ほとんど出会ったことがない、そうな。

 

これを読んだ時に

石垣りんさんも、同じようなことを書いておられたなあ

という事を思い出したんです。

 

石垣りんさんも、ご自身の学びのために

詩をたくさん読まれるようなのですが

つまらない、つまらないと思いながら読んでる

みたいなことを書かれていて

 

つまらない、つまらない、は、つまり

分からない、分からないってことだと思う。

 

分からないんだけれど

なんとしてもわかりたいという気持ちにもならない

っていう事なんだと思うんです。

 

別の所で、吉本さんが書かれていた文章で

エッセイで書いたら、世界が凍り付いてしまうに違いないことを

詩に書くのだというようなのがあって

 

最初、それを読んだ時、

何言っているのか、まったくわからなかったんだけれど

 

この意味も、なんか分かったんです。

 

つまり

エッセイというのは、その時思った事とか、その時おこった事とか

ある程度ありのままに分かりやすく書いたもので

 

詩というのは、逆に

それを、そんな風にはっきり書かないで

イメージというか、感覚というか、

そういう、言葉にならないような感じを言葉にして

表す世界なんですね。

 

だから、個人的な感覚を言葉にしているので

読んだ人にはっきり伝わらない

 

たぶん私は

エッセイを読むみたいに、詩を読んで理解しようとしていたから

分からなかったのかも、と思う。

 

詩を読み、詩を書く時と

エッセイを読み、エッセイを書く時とでは

使っているところが違うんだという事に、ようやく気付いたのでした。

 

だから、

エッセイを書いたり読んだりするのが得意な人と

詩を書いたり読んだるするのが得意な人がいるんですね

 

そうかそうか

 

だから、詩を読んで、

ボヤ～んとしてわかったようなわからない感じがしたら

それでもう、充分で

それが何なのか、はっきりわかることは

そんなに大事な事じゃない。

 

それは、読む時もそうだし

たぶん、書く時もそうなんだと思う。

 

なんか、感じてる

なんか、自分の中の奥の方でざわざわしている

それを感じてみる事

そこがスタートだな。

 

でもまあ、

霧がすこし晴れたからと言って、

すぐに前に進めるわけではない‥。

 

はあ～～～、まだまだ道のりは長い。

 

寝るのが一番‥。

< 前の記事へ

次の記事へ >

記事一覧にもどる