家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
娘が社会人になって一年が経ち
家族がそれぞれ、自分の道を歩き始め
親として、やってあげられることがどんどん少なくなっています。
子育てと仕事と主婦業とで精いっぱいだった時には
想像もしなかったことだけれど
これから先は、自分の時間を自分の好きなように使っていいんだと
ようやく思えるようになりました。
そうなると
どんな風にこれから先、過ごしていきたいか
今まで無理だとあきらめてきたことは何かなどと考え始めました。
本当は、子育てが一段落したら、
ふらりとあちこち旅行なんかしたいなあと、以前から思っていたのですが
虎之助が家に来てからは
長期で家を空けることは不可能になり
旅行は無理だなとあきらめたのですが
虎之助のおかげで、家の近所をお散歩するようになり
家の周辺のようすがよくわかるようになったことがきっかけで
遠くに行かなくても、近くにも楽しい場所や、面白い場所はたくさんあるってことがわかりました。
実は東京に来てから、もう20年くらいになるのに
ほとんど、出かける時間がなかったため東京のことも知らずに過ごしてきたのです。
だから、別に旅行なんて大掛かりな事でなくても
ちょっと電車に乗って、東京散策するだけでも
楽しいんじゃないかと思い始めたのでした。
行ってみたいところ、見たいもの、食べたいもの
まずは近場から、散策してみるのもいいかなと
最近はそんなことを考え
思い立ったら、ちょこちょこと気楽に出かけて楽しんでいます。
東京に来て、
遅ればせながらのお上りさんデビューです。
今日は、おいしいと評判のおそばを食べに出かけました。
荻窪 高はし。
いただいたのは、せいろと、そばがきです。
おそばって、すごーくお江戸な食べ物だと思うんですね。
ちゃちゃっときっぷがよくて、スカッと切れがいいというか。
しかも、おそばって、打つ人の人格というか、性格というかがそのままそばの味に出ている気がして
それも、おそばの面白いところ。
先日食べた浅草のおそばとか
神田のおそばとか、
間違いなく、江戸っ子の香りがするんだけど
今日荻窪で食べたおそばは
ちゃきちゃきの江戸っ子というよりは、どこかちょっと優しくておっとりした感じ。
今日行ったお店だけがそうなのではなく
荻窪のおそばは(何件か食べに行きましたが)、
明らかに浅草のおそばとは違う、荻窪のそばなんですよね
とはいえ、
おそば自体は、品のいい細めの御前そばで
そばの香りは品よく、やさしいのど越しのそばで、
文句なしのおいしさ。
そばがきも、とろりとなめらかで優しい食感
そば粉の品のいい香りが口いっぱいに広がり
モチモチ、ふわふわの食感が、後を引くおいしさでした。
こんな風に、そばって、あーだ、こーだ言いながら食べる楽しさがあり
また、そばの世界にどんどんはまっていくのでしょうね。
私も、機会があれば、あちこちおそばを食べに行きたいなと
ひそかに次に行くお店を、あれこれ考えたりしています。
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さてさて、今日のお弁当の話。
今日は、鮭のり弁
おかずは、
ごぼうと人参とちくわのきんぴら
豚肉とサツマイモの甘辛煮
きゅうりの塩麹漬け
卵焼き
きゅうりの塩麹漬けは、
乱切りにしたキュウリを塩麹と生姜のせん切りと一緒に保存袋に入れて漬け込んだもの。
きゅうりの皮をところどころ向いておくと、しっかり味が入る安く
塩麹に酢かレモン汁をプラスしておくと
さわやかな味に仕上がります。
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