家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今年は、ゆっくり充電しようと思っていたのですが
そういうわけにもいかず
年内、2冊の本とタイアップのレシピ撮影。
そのために200近いレシピを作らないといけないので
ここ2か月ほど家にこもって、終日試作をしています。
とはいえ
それ以外にも、レギュラの仕事や、イレギュラーの仕事があるので
常に4~5つ位の仕事を同時進行しなければなりません。
こういうのをすいすいこなせる人もいるのでしょうが
私などは、いろんなことがいっぱいいっぱいになってひーひー言っておりまして
時々過呼吸で息ができなくなったりします。トホホ・・・。
たまたまテレビで合気道の番組をやっていて
それによると
気持ちが焦っているときって、エネルギーが上に上に上がっていくらしいですね。
必死になればなるほど、肩に力が入り
頭に血が上り、気持ちがいっぱいいっぱいになり
なるほど、そうなると呼吸が浅くなって過呼吸になるわけですね。
以前読んだ古武術の権威、甲野善紀さんも本の中でおっしゃっていたんだけど
結局、肩に力が入ると、腕の力だけで何かを動かそうとする
でも、そうなると、体全体は固くて、しなやかに動かないし
腕の力だけでできることなんて知れている。
力が入っているときこそ、いかに力を抜くかが大事ですね。
(これってすごい矛盾していることを言ってる感じですが)
意識を集中して、
エネルギーを下に下げて
おへその下の、体の中心に神経を集中してみる。
肩ではなく
体の重心をきちんと意識して、エネルギーを下に下げる。
焦っているときこそ、大きく深呼吸っていいますが
考えてみたら
深呼吸って、吸うときより吐くときが大事なんですね、きっと。
だって、吸う方ばっかりを頑張ると、どんどん上にエネルギーが行って、
よけい肩に力が入っちゃう。
これは前のめりになっているときの、悪い深呼吸。
大きくゆっくりと吐いてはいて、しっかり吐ききる。
吸った息をしっかり出し切ると、おのずと下腹に力が入って
重心がぐっと下に行く感じ。
同じ深呼吸でも、やり方ひとつで大違い。
しっかり空気を出し切れば、体の中心にぐっと力が入り
新しい空気もはいってくる。
それだけでもカーッとオーバーヒートしている感情が落ち着きます。
嘘みたいだけど、これ絶対おすすめです。
若いときは、多少エネルギーが上に上がって舞い上がっていても
その勢いで何とかこなせた仕事もあるけれど
年齢とともに体力が落ちてくると
メンタルのほうを立て直す作業をマメにやることがとっても大事だと痛感しています。
泣いても、笑っても、焦っても、じたばたしても
自分の実力以上のものは作れないのだから
精一杯、まじめにやること、それだけ。
そんなことを思いながら、今日も料理の試作の一日でした。
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