でいりいおくじょのBLOG

2016.02.18

国産春雨のチャプチェ

家庭料理は日々変化しています。

料理を作る側の問題はもちろん

(どんどん年を取るし、食べ物の好みも、作る量も変わります)

売られている食材から見ても

品質や流通の仕方、売られている商品のラインナップ…などなど
 

めまぐるしいスピードで変化している気がします。

最近、おーっ!!と思ったものに春雨があります。
 

ほんの数年前まで、春雨といえば緑豆春雨が主流で

国産はるさめがなかったわけではないけれど

スーパーの棚の、目立つところには緑豆春雨がならび

隅っこのほうにチョロンと国産のが置かれているって感じでした。
 

ところが最近、一番いい場所にずらりと並んでいるのが国産春雨。
 

あっ、ちなみに国産春雨と緑豆春雨の違いは

まず原料ですね。
 

緑豆春雨はもやしなどに使われる直刀等豆のでんぷんから作られ

細くて縮れています。

鍋に入れても煮溶けにくいのが特徴です。
 

一方、国産の春雨は、じゃが芋などのでんぷんから作られていて

緑豆春雨より太めで、どちらかというまっすぐです。

(最近は、緑豆春雨に近いくらい細くなって、形状も若干縮れている感じ)

長時間煮ると煮溶けるので、サラダなどの冷たい料理にむき

鍋に入れるときは、煮過ぎないのがポイントです。
 

原料や太さ、調理の上での性質に違いがあるので

私は、料理のレシピを書くとき

春雨と書くのでは不親切な気がして

緑豆春雨を使う場合は、レシピの材料表にも”緑豆春雨”と書くようにしていました。
 

ところが、ここにきて、緑豆春雨よりも国産春雨の方がスーパーで種類も数も多くなってくると
 

国産春雨を使うようにレシピを書き換えなければなりません。
 

そこで、最近、どんな風に使うのがいいのかといろいろ試作を重ねてきました。
 

緑豆春雨の場合の私の料理の仕方は

緑豆春雨を5~10分くらい水に浸け、

ふにゃっとなったら、キッチンはさみで食べやすい長さに切り

ぽたぽたと濡れている状態で、炒めた肉野菜の上に広げてのせて

蓋をして蒸し煮にするというやり方でした。
 

下茹でしなくても、水に浸けて蒸し焼きにするだけで春雨いるの炒め物ができるので

とっても簡単です。
 

ところが、国産春雨は、長時間煮ると煮溶けるのに

水に浸けても、なかなか浸水しません。
 

なので、一昔前の太めの国産春雨だと

水に浸けて蒸し煮では戻り切らないため

どうしても下茹でが必要でした。
 

ところが、最近の国産春雨は

太さも食感も、かなり緑豆春雨に近くなったこともあって

ほぼ同じ調理法で、いけるんじゃないかと思います。
 

今日は、国産春雨を使ってチャプチェ風の炒め物を作ったので

その作り方で説明しますね。
 
 

国産春雨は水に浸け

(この時、10分以上はつけたい)

少し柔らかくなったところで、キッチンはさみで食べやすく切ります。
 

フライパンにごま油を入れて、下味をもみ込んだ豚肉を炒め

豚肉の色が変わったら、線切りの人参やショウガなど、火の通りにくいものを炒め

しんなりしたら、先ほどの国産春雨(ぽたぽたと水滴が落ちるくらいな感じで)広げて入れ、

さらに上にもやしやキノコ、小松菜など、火の通りやすい野菜を広げ

蓋をして蒸し煮にするのですが

この時、水を入れて蒸し煮にするのがポイントです。
 

国産春雨50gなら。50㏄

100gなら100㏄ が目安です。
 

水に浸けてから蒸し煮にすれば、大体3~4分で火が通るので
2分くらいしたところで一度全体に大きくかき混ぜておくと

春雨がくっついて団子になるのを防げます。
 

トータルで3~4分蒸し煮にしたら、全体に大きく混ぜ、
 

ここで味付け。

オイスターソースと酒を混ぜたものを加えて全体に混ぜて

最後にごま油を回しいれて出来上がりです。
 

以前の太い国産春雨だと

このやり方ではうまく春雨が戻り切らないことがあったのですが

最近の国産春雨は、とっても使いやすく

この方法でやれば、下茹でなし、フライパン一つでできるので簡単です。
 

一応、はるさめの原料はでんぷんなので

春雨とご飯の組み合わせは、炭水化物×炭水化物なのですが

ご飯と春雨って、めっちゃ合うんですよね。
 

でも、肉野菜炒めにはるさめを入れれば

栄養のバランス的には、すごくいい料理だと思うし

このやり方なら、フライパン一つででき

春雨が野菜の水分を吸ってくれるため

野菜炒めがべちゃべちゃになる失敗を防いでくれるのもいいところです。
 

そういえば、最近春雨を料理していないという方

スーパーの乾物売り場をのぞいてみるのも
 

料理のマンネリから抜け出すきっかけになるかもですよ。

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