家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
この前テレビを見ていたら
今年はぶりが不漁だ、みたいなことを言っていて
へえ~そうなのかと思い
それ以来、魚屋さんに行くたびにぶりを見ているのだけれど
確かにそう思ってみてみると、今年のぶりは、なんか脂がのっていない気がする…。
ここ最近、開高健氏の食エッセイをずーっと読んでいて
その中に、ブリの刺身をづけにする描写があり
それが、ものすごーくおいしそうだったんです。
ぶりの刺身を厚めに切って、しょうゆとみりんのつけ汁に漬け
ちょっと置いておくと、その漬け汁にぶりの脂が溶け出して
脂の膜ができる様子が書かれているのだけれど
それがもう、おいしそうでおいしそうで。
ぶりをお刺身で食べるのもおいしいですが
私は下戸なので
漬けにするほうが好き。
そのままご飯にのせて丼ぶりにできるので
なんとなく、ごちそう感がアップして、満足感があるんです。
漬けというとマグロっていうイメージがありますが
いえいえ、ブリの季節には、ブリの漬け、いいですよー。
そんなわけで、早速ぶりの刺身を買いに行った私。
でも、やっぱり、なんか今年のぶりは小ぶりな感じ。
厚めに切って、しょうゆとみりんにつけてみても
全然脂が溶け出してこないんですよね。
なんで?
ぶりの脂がのっていないのは、小さいうちに取っているからなのか
今年のぶりの生育が悪いからなのか
やっぱり、今年のぶりは不漁なんですかね。
味見してみても、なんかさっぱりしすぎている感じ
そこで急きょ漬け汁にごま油をいれ
にらを散らして、卵黄を入れてコクをプラス。
いわゆるユッケ風にしてみました。
冷蔵庫にあった白菜キムチと一緒にご飯に乗せれば
ちょっと残念だったぶりも大満足の一品に大変身しました。
よかった、よかった。
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