家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
しょうがが人気ですね。
その人気って、冷えに悩んでいる人が多いってことでしょうか?
しょうがの辛み成分のジンゲロンは、
加熱したり乾燥させることでショウガオールに変化し、
血流をよくして、体の内部から温めるのに効果が上がるので
そういう意味では、しょうがを料理や温かい飲み物に入れるのはいいですね。
私は、穴が開いていておろしたものが下に落ちるタイプのおろし金を使って
なべやフライパンの上で、シャシャットすりおろして使います。
チューブのしょうがでも、体を温める効果に遜色はないそうですが
やっぱり、生のを下したほうがおいしいので
私はいつもおろして使っています。
しょうがは皮つきのまま洗って
皮付きのまま、大きいかたまりのまますりおろし
(小さくしてすりおろすより、大きいまますりおろしたほうが、全然すりおろしやすいのです)
おろした後は、しょうがを買った時の袋に入れ
袋の口を開けたまま、台所のその辺に置いておきます。
こう書くと、なんだかずいぶん横着な風に見えますが
ぴったりラップをしてしまうと、表面がじとっとして
夏場なんか、常温に置いておくと、ぬるぬるになって変色してダメになるんですよ。
じゃあ、ラップをして冷蔵庫に入れればいいかというと
ぴったりラップをしてしまうと、冷蔵庫に入れてもぐずぐずになりますね。
要は湿度の問題で
適度に乾燥させつつ、早めに使い切る、これが一番無駄のない方法だというのが
私の目下の結論。
(また、またいろいろ試しているうちに、違う発見があるかもしれないけど)
それに、しょうがに含まれるジンゲロンは、
乾燥でショウガオールに変わるわけだから
乾燥させながら保存することで体温め効果が増すというか
ラップはしないほうがいいと思うんですよ。
ただし、そのままその辺にころがしておくと、すぐにからからになって
なんか、すり下ろして使う気持ちをそがれるような干からびた状態になってしまうので
(カラカラになっても、煮物やスープや煮魚なんかに十分使えます、念のため)
若干水分量を保つために、袋に入れておくというわけ。
売っているときに入っているあの袋、意外に使えるんです、お試しあれ。
で、すり下ろしたまま袋に入れたしょうが、
すり下ろした断面が、ぎざぎざのままなわけです。
でもそれでいいんです。
次に使うときに、状態を見て
乾燥しまくって口に残りそうなら
その時に包丁で薄く削り取ればいいわけで
そのままでいけそうなら、そのまますりおろしちゃう。
しょうがに含まれるジンゲロールには殺菌作用もあるわけだから
ここに雑菌が繁殖している心配は、まずないと私は信じているんです。
しょうがの効用は、本やネットで調べれば調べるほど
いろいろ詳しく書かれていて
上手に料理に取り入れたい食材の一つですね。
がんばって、食べなくっちゃと肩に力を入れるんじゃなくて
気楽にしゃしゃっと、何にでも入れちゃう。
そういうのが、いいんじゃないかと思っています。
気楽に使える自分なりの工夫
それが私にとっては、穴あきおろし金と、買ったときに入っている袋なわけです。
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今日の「日めくりレシピ」は
かき氷の蜜や黒蜜ジンジャーエールになる「しょうが黒蜜」
を紹介しました。
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