家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
以前から気になっていた映画「めぐりあわせのお弁当」を見ました。
インドにはお昼時になると、出来立てのお弁当を家庭からオフィースに届けるお弁当宅配サービスがあります。
毎日届けるお弁当の数は20万個とも言われているのに
誤配送の確率はなんと600万分の1!!
ほとんど奇跡としか言いようのないシステムです、
それなのに、間違いは起こるんですねえ。
この映画は、その誤配送によっておこる淡いラブストーリーです。
詳しい内容は、ぜひDVDで見てもらいたいのですが
(おすすめです!!)
ストーリー以外にも、インドのお弁当事情という観点から見ても
ものすごく楽しめる映画です。
例えばインドの人とお弁当
雑貨屋さんなんで見かけるステンレス製の4段弁当で
汁がこぼれないように、全体にガチャンで留め金がついているやつ。
あれって、日本だと持ち運びにくく
以前私も持っていたんだけど、使いにくくて手放しました。
ところがインドのだと、立てたまま縦長の袋に入れて、ひもをひっかけて宅配するから、
あの形っていうのがとっても理にかなっているんですね。
さらに驚いたのは
その4段弁当にカレーと、野菜料理と、ご飯とチャパテイーが入っているんだけど
食べる時は、それらを大きなお皿に取り出して、
お皿の上にで混ぜて、チャパテイーで包んだり、ライスと混ぜたりして食べるんですねえ。
直接お弁当箱から食べないんです。
考えてみたら、
日本人って、口中調味っていうか
おかずとご飯を口の中で混ぜながら食べるけど
インド人はお皿の上で、カレーやら、野菜料理やらご飯やらを混ぜて食べるから
お皿が必要なんですかね。
日本人の感覚だと
お弁当って、箱庭とか盆栽とか、そういう感じで
普段の食事を、小さくコンパクトにまとめた元だと思うのですが
インドのお弁当って、あくまで普段の食事の延長線にあるみたいですね。
そこも、なんか面白いなあと思いました。
あっ、それから、チャパテイーを焼くところ。
ガスコンロの上に、伸ばした生地を直接のせて焼いてるのは面白いですねえ。
私も一時、自家製のチャパテイーにハマったことがあって
その時は、フライパンで焼いてみたり、餅焼き網で焼いてみたり
薄く伸ばした生地がプーっと膨れるのが面白く
毎日ように焼いていました。
ああ~、また作って食べたくなってきました。
あとね、なべで煮だして作るチャイがとってもおいしそう。
主人公の女性が、いっつも飲んでるの。
画面からスパイスのいい香りが漂ってくる感じで
チャイも飲みたくなってくる~。
淡いラブストーリーもさることながら
見ればおなかがすいて
いろいろ料理もしたくなり
あれもこれも食べたくなり
食いしん坊にはたまらない映画でした。
コメント
先生、おはようございます。
面白そうな映画ですね。
ラブストーリーよりも、食べ物に目が行ってしまう、分かる気がします。
私も、料理のドラマや料理のマンガ、アニメが大好きです。
作りたくなりますよね☺。
日本人は、せっかちになりすぎたんですかね。
お昼休み、お弁当、もう少しゆとりのある中で過ごせたらいいのに。
先生、今日も1日健やかにq(^-^q)。