家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
昨日桜を見に向島に行った理由。
実は長命寺山本やの桜餅を食べたかったからでした。
関西人の私にとって、桜餅といえば道明寺で
東京に来るまで、クレープの皮みたいな桜餅は食べたことがなかったし
買ってみても、やっぱりどこかしっくりこないところがあって
けれど、この山本やの桜餅は
お江戸風桜餅の元祖ともいえるもので
庶民がお花見を楽しむようになった江戸時代には
すでにとっても有名だったというお店です。
桜の葉3枚で包んであるというのも特徴的で
とにかく一度、食べて見たかったのです。
浅草駅から隅田川の方に向かって歩き
吾妻橋を渡って、川沿いに沿って歩いていくのが最短距離のようですが
吾妻橋を渡らずに、対岸を歩いて行った方が、桜とスカイツリーを楽しめるというのを知り
対岸をずーっと歩きながら、桜とスカイツリーを楽しみ
言問橋で川を渡りました。
けっこう距離があるようにも思いましたが
桜の花を見ながら歩くのはなかなか気持ちがよかったです。
その昔、土手に桜の木を植えると、たくさんの人が花見に訪れるので
土が踏み固められ、土手が強固になる
それを狙って、土手に桜を植えたのだと本で読んだことがあります。
確かに、桜の花がなければ、この距離を歩くのはなかなか大変ですが
桜の花があるおかげで、楽しみながら歩けましたものね。
しかも桜の花を見た後の桜餅!!
これは、かなりありがたさもうれしさも、おいしさも増し増しになります。
桜の季節は、予約をしておいた方が無難だと聞いていましたが
中で食べずにお持ち帰りする分には、たぶん大丈夫だろうと思って行ってみると
お花見のシーズンは、店頭販売のみ
しかも、日曜日だったので、店頭販売も4時からしかやっていないとのこと
お店についたのがちょうど15時半で
すでに人が並んでいたので、私も並んで待つことに。
そうして、買った桜餅。
きちんと箱に包んであるので、公園で広げて食べるのがためらわれ
家まで持って帰り、早速試食。
桜の葉っぱ3枚にはさまれる感じで
クレープ状の皮、そして中にこしあんです。
桜の葉ごと食べるのか迷いましたが
せっかく3枚で包んであるのに、めくるのはもったいない気がして
そのままかぶりついてみたのですが、さすがに桜の葉っぱがしょっぱくて、
全体の味のバランスが違ってくる気がして
2枚をめくり、1枚だけを残して食べることに
やっぱり桜の葉の香りと塩分が少しあった方が、桜餅って美味しいものね。
クレープ状の皮は思ったよりも薄く、そして大きい!!
大判の餃子の皮よりも大きいくらいです。
桜の葉でしっかりくるんであったからなのか、すごくしっとりしていて、甘みは控えめ。
中のこしあんはすごく滑らかでくちどけもよく、これもすごく品のいいお味。
いいなあ~、美味しいなあ~
桜の咲く隅田川の土手をせっせと歩いて買いに行ったかいがありました。
こういうのを贅沢っていうんですよね。
お江戸風の桜餅も、好きになりました。
コメント
先生、おはようございます。
有名なお店ですよね。
先日もテレビで取り上げられていて、食べたいなと思っていました。
そこへ先生のブログ?、増すます食べたくなりまさした。
川の堤に桜並木が多いのは、そんな理由があったのですね✨。
勉強になりました。
先生、今日も一日健やかにq(^-^q)。