家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日は、京都の三大祭りの一つ、葵祭です。
正直に白状すると、しっかり見たことが今までなくて
いつも、あまりの人の多さに圧倒されてよく見えず
いつも不本意な感じで終わっていたので、しいて見にいこうっていう気が、あまりしなかったんです。
でも、せっかく葵祭の日に京都にいるという偶然に感謝しなくちゃと思い
今年は見に行くことに。
葵祭というのは
上賀茂神社と下鴨神社、二つの鴨の神社の神々の祟りを鎮めるための例祭。
葵の花を飾り、平安後期の装束を着た人が
御所から、下鴨、上賀茂へと行列して歩いていきます。
以前は、行列が最初に出てくる御所の門のところで見たので
とにかく人が多くて多くて、結局何にも見えずに、押しくらまんじゅうみたいになって終わるっていうのが恒例でした。
そこで、今回はどこで見るのがいいか、祭り好きの人に教えてもらい
御薗橋という、橋のたもとで見ることに。
御薗橋は、上賀茂神社のすぐそばにあって、行列が最後にわたる橋です。
御薗橋の薗の字が、奥薗の薗なので、以前からこの橋はお気に入りです。
で、御薗橋、さすが祭り好きの人が教えてくださっただけあって
ここ、すごーく穴場。
赤い毛氈を引いた椅子が置いてあって、座って見れるようにしてあるの
しかも、お茶とかもサービスで配ってくださったり。
いたれりつくせり。
それにしても、しーんとした中で淡々と行列が進んでいくのは
やっぱり貴族のお祭りだなあって感じです。
あまりにもシーンとしているので、ちょっとお囃子みたいなのがほしいなあと思ったけれど
庶民のお祭りの祇園祭とは違うのだから、いやいや、お囃子はあってはダメなのです。
それでも牛車が来ると、ちょっと盛り上がります。
源氏物語の中で、
葵上と六条御息所の牛車が道を譲った、譲らなかったで険悪になったシーンを思い浮かべそういう時代もあったんだなあ~なんて、しみじみ、京都の歴史の長さを感じたりしました。
それにしても、御所から上賀茂神社まで、平安の衣装を着て歩くのは、相当大変ですね。
人も大変ですが
馬の中には、もう歩きたくないよ~って感じで、いやいや歩いている子がいて
思わず、頑張れ~って心の中で叫んじゃいました。
そういう意味では、人間の子供たちはどの子もしっかり歩いて、たいしたもんです。
葵祭が終わったら
いよいよ次は祇園祭です。
コメント
先生、おはようございます。
快晴の下、葵祭が行われたのですね。
どれくらいの人手なのですか?。
未知の世界なので、新鮮な感覚で読ませていただきました。
知らないことって、沢山ありますね。
先生、今日も一日健やかにq(^-^q)。