家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
お盆休みなんで、DVDでも見ようかと思い
今日は「空海」を見ました。
最近公開してたのではなく
めっちゃ古い、北大路欣也さんが主演している方です。
なんで、空海かというと
実は、先日京都に行ったときに東寺に行ったんです。
なんで東寺かというと
大好きな「テレビ見仏記」で当時スペシャルをやっていて
みうらじゅんさんと、いとうせいこうさんが、
東寺にはすべてが詰まっていると大絶賛されているのを見て
これは改めて、見ておかねばと思ったのでした
けれど、いざ行ってみると
確かにすごい数の仏像と、立体両界曼荼羅の迫力に圧倒されたけれど
みうらじゅんさんみたいな感じになれなかったんですよ。
たぶん、いろんな意味で知識や、仏像をわかっていないからだと思います。
私が仏像を見ている横で
観光でいらしていた年配の女性の方が
「もう少し、見やすく並べてくれた方がいいのにね」
みたいなことをおっしゃったのを聞いて
「ああ、それ分かるわ~」とおもった自分がいました。
立体曼荼羅、世界観が大きすぎて全く理解できませんでした。
それで、もう一度、原点に帰って空海さんのことを学ぼうと思って
DVDを見たわけです。
これまで空海については、いろんな本を読んでわかったつもりになっていましたが
本質的なところが、全然、わかっていなかったです、私。
今回、映画を見て、わかったことは
空海が伝えようとしたことは命の肯定なのですね
今、生きているということの肯定。
死んで極楽に行って幸せになるのではなく
今、今生きている間に楽しみを見出せというの教えだったのですね。
そう思って、改めて東寺の立体曼荼羅を思い出してみると
確かに、極楽から死んだ人をお迎えに来られた、平等院の阿弥陀如来とは
全く違う。
導いている方向が全く違う。
仏さまにも、いろいろ役割があって
いろんな世界観があって
救ってくださる、得意分野もあって
そういう意味では、東寺の立体曼荼羅は
生きる勇気や、希望を与えてくれる仏様型ということが言えるのかもしれません。
そんなことを、自分勝手に思って仏像を見ると
また、今度京都での神社仏閣めぐりが、ますます楽しくなりそうです。
ちなみに、「空海」の映画で最澄を演じておられたのが
先日亡くなられた加藤剛さんで
ああ、最澄さんって、こういう方だったんじゃないかと思えました。
古い映画も、なかなか面白いです。
東寺の五重塔と、東寺餅。
コメント
奥薗先生、東寺に行かれたんですね!
私も今年のGWに行ってきました。特に予定していなかったのですが、京都駅近くのホテルに宿泊していて、朝早く起きてきた小学4年の息子が散歩に行こうというので、外に出たら東寺が割と近いことが分かり、神社仏閣好きというシブい趣味の息子が行ってみたいとせがまれ、私も行ったことがなかったので、行くことにしました。その日は蚤の市のようなイベントも行われていて、朝から大勢の人が来ていましたが、五重塔、金堂周辺は人もまばらで、でも内部を熱心に見て歩く人々の後につづいて拝観してきました。
「見仏記」でみうらじゅんさんも絶賛されていたとは、知りませんでした。講堂の立体曼荼羅のことも、全く知らずに見てきてしまいましたが、私も決して嫌いではないお寺巡りを、息子とできてとても良い思い出になりました。名古屋あるレゴランドにもレゴで造られた東寺があるのを見つけて、息子と「見てきてよかったね」と話していました。
京都に行くと必ず錦市場(以前奥薗先生が雑誌で紹介していて、有次の包丁も購入し愛用しています!)とパン屋巡りを楽しんでいます。家から新幹線で40分位で着いてしまう距離なので、また訪れたいなと思っています。
小学4年の息子さん、渋いですね~。
みうらじゅんさんみたいな大人になるんだろうなあ、いいなあ。
私も最近、お寺巡りが好きで、仏像を見るのが大好きなんです。(庭も好きなんですけど)
パンやめぐりもいいですね~。
私も、パン好きなので、京都に帰ったらパン屋さんに行きますよ~。
美味しいパン屋さんや、良い仏像との出会いがあったら
是非是非教えてください。
うれしい、コメント、ありがとうございました。
奥薗先生、お返事いただけて感激です。
「ズボラ人間の料理術」を拝読してから、先生のお料理の大ファンで、日々の食事作りも大概のものは先生のレシピを参考にさせていただいています。本当に作りやすくて、とても頼りになるんです。
13年前の秋に隣町の住宅展示場で先生の料理教室があるということで、当時生後3か月の娘をベビーカーに乗せて会場に向かい、ご著書の乾物の本にイラスト入りのサインをしていただきました。私の宝物です。
みうらじゅんさん、私も大好きです。残念ながら「見仏記」は読んでおりませんが、「青春ノイローゼ」は読みました。「ゆるキャラ」や「いやげもの」などの言葉を考案したすごい方ですよね。
京都には六波羅蜜寺の空也上人像(口から南無阿弥陀仏が出ている)を見たいということで家族で訪れましたが、その後は夫と息子が銀閣寺へ、私と娘はパン屋巡りと分かれて行動しました。京都ってすごくパン屋さんが多いんですよね。京都在住の友達に教わったおいしいパン屋さんは、「ル・プチメック」と「ぱんだよりノドカ」でしたが、その他にもフリップアップ、フルールドファリーヌなど行けそうな所を探して少しずつ買ってきました。帰りの新幹線はパンの香りに包まれ、幸せ気分でした。どれもとても美味しかったです。パン作りも好きですが、最近は暑くて作る元気が湧かなかったので、これからの季節また再開したいと思っています。先生のお薦めのパン屋さんも是非教えていただきたいです。
そうでしたか。「ズボラ人間の料理術」は、私にとってもすごーく思い出深い本なので、とっても嬉しいです、ありがとうございます。
しかも、住宅展示場の料理教室!!なつかしいなあ~。うれしいです、ありがとうございます。
六波羅蜜寺に行かれたのですね、結構デイープですね。さすが息子ちゃん、ポストみうらじゅん!!
後、ル・プチメックは私も大好きなパン屋さんなのですが、新宿のマルイの中に入っていて、パンの種類は東京の方がいいんですよ。(なんで?)こちらは良く買いに行きます。
ぱんだよりノドカさんは、私の地元(生まれ育ったところです!!)なんですけど、全く知りませんでした。今度行ってみます。最近の私のお気に入りは下鴨神社のそばの「はちはち」のライ麦パンです。天然酵母で、ライ麦パンの概念が変わりますよ。是非!!
再びご返信、ありがとうございます。
「ズボラ人間の料理術」は、結婚したばかりの頃に知り合いの税理士さんに頂いて、写真のない料理の本でしたが、とても感銘を受け、書いてあることは全部実践させていただきました。お陰様で料理がとても楽しくなり、日常の料理もお菓子作りも苦にならなくなりました。付箋がたくさん貼ってあり、今でも家に来た友達に紹介しております。
息子は今恐竜と遺跡などが好きなので、部屋には恐竜の模型とお寺のパンフレットが並んでいて、異様な光景です・・・。あの年で古い物が好きなのでしょうか。
ル・プチメック、東京にもあるんですね。大学~社会人の9年間、横浜に住んでいたのですが、その頃はパンなどにそれほど興味がなく、離れた今はとても後悔しています。でも今住んでいる地域でもパン好きの会があり、県内外のたくさんのパン屋さんが集うパンマルシェが年に何度か行われたり、京都へのパン屋さん巡りツアーが催されたりしています。
先生のお気に入りは「はちはち」さんなんですね。ライ麦パンの概念が変わるとは・・・!今度京都に行ったら、必ず行きます!独身の頃、ロシアにホームステイしたことがあるのですが、その時に朝食で食べたライ麦パンが酸っぱくて衝撃を受けたものの、帰国してから妙に懐かしくて、売っている店を探した位です。13年前に先生がお越しになった住宅展示場のある町は、今パン屋さんが増えてパンの町として宣伝している程なのですが、その中でポンレヴェックというパン屋さんにもライ麦パンがあって、ロシアを思い出させてくれる味です。先生もよろしかったら、食べてみてください。
最近は、街のパン屋さんのレベルが軒並み高くなってしまっているので、パン屋さんも大変ですね。
ポンレベック、ですね。行ってみたいです。