でいりいおくじょのBLOG

2018.08.27

家庭料理研究家として、また一つ転機です。

昨夜、京都から帰ってきて

帰ってきた瞬間から、仕事が山積みです。

 

そんなに忙しいなら、京都に行かなければいいのに、と

自分でもちょっとは思っているのですが

それでも、やっぱり行くのには自分なりの訳があるんです。

 

料理研究家にもいろいろあって

外国の料理を研究されている先生もいれば

オシャレでセンスのいい料理を提案している先生もいらっしゃる

 

そんな中、家庭料理研究家としての私の役割は

生活に即した、リアリテイのある料理を提案することだと思っています。

 

リアリテイーのある料理というのはどういうことかというと

 

これまでの私は

子供が小さい頃には、子育てのためのご飯を

育ち盛り、食べ盛りの時には、安くてボリュームのある料理を

また、仕事と家事の両立に悩んだ時には、それを乗り切るための料理を

お弁当作りに追われていた時には、お弁当を

身体が変化し、更年期やら、体の不具合が気になり始めたら、そういう料理を提案してきました。

 

そして、今の私のリアリテイーは何かというと

 

これからの時間をいかに健康に、いかに楽しく幸せに生きるかということ。

あれっ?料理じゃないのか

と思われそうですが

 

今までは、家族のために作ってきた料理でしたが

これからは、自分のために作る料理も考えていきたいと思っているのです。

 

自分のための料理というと、なんかすごーく自己中みたいに聞こえますが

自分が健康でいたり、自分が幸せに暮らすことを考えることは

決してわがままではなく、

むしろそそれは、家族にとっても幸せなことだと思うし

家族や周りの人のために、自分が健康であり、幸せに暮らすことを考えないといけない時代が来ていると思うんです。

 

そして、さらに言えば

健康が目的なのではなく

健康はあくまで手段で

何か自分の好きなこと、楽しいこと、やりたいことをやるための健康で

そのための料理だと思っています。

 

自分のやりたいこと、自分が楽しいことと、与えられた自分の役割の両方をきちんとやるために

どんな風に日々食べればいいのか

今、自分自身を実験台にしているところです。

 

20代で京都を離れてしまったことで

今、この歳になってもう一度故郷と繋がりたいという気持ちがあり

できれば、京都で何か自分の居場所が見つかればいいなと思ったりしていて

そのための自分探し中です。

 

京都に行くことで

自分自身の心や体が、どんな風に変化をするのか

仕事とやりたいことをこの歳で両立するには、どんな風に暮らしていけばいいのか

しんどいことや、失敗も、しっかり受け止めて

そうやって、自分と向き合っていけたらと思っています。

 

これまでも、レシピの周りにある漠然とした何かを、レシピで伝えたいと思ってきましたが

これからは、自分自身の生き方で、家庭料理というものを伝えていけたら

そんな大それたことを想ったりしています。

 

何か伝わることがあれば

それこそが私の料理、レシピだけじゃない私の料理だと思っているのです。

 

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コメント

  1. りえ  より:

    8月から日めくりレシピを拝見しています。
    レシピからもコメントからも、奥薗さんのお気持ちがしっかり伝わってきます。
    「料理したくないけど、お惣菜を買いたくもない」という時も励まされます♪
    うちにある材料と調味料なのがいいですね。

    ○○を使ったレシピ、というネット検索が、最近思うようにいかず、さまよい続けて、ここにたどり着きました。
    ごぼうサラダ、今日は初めて炒めました。ごぼうが香ばしくなっておいしかったです。

    いつも作るレシピだと、いつも同じ作り方をしていましたが、
    今回のようにやり方を変えたり、味付、切り方などもちょっと変えてみるのもおもしろいですね。

    これからも応援してまーす! 

    1. 奥薗壽子 より:

      こんにちわ。うれしいコメント、ありがとうございます。
      今は、たくさんのレシピがすぐに手に入る時代で
      そうなると、今度は、そこから自分に合ったものを探し出すのに、エネルギーがいるようになる。
      たくさんということが、決して豊かとは違うことになってきているんですね。

      だから、ワクワクすることや、やってみたいと思う気持ち
      これが逆にすごーく価値のあるものになってきます。

      作ってみたい、食べてみたいという気持ちは、私自身が持っていないと伝わらないと思うので
      私自身が、日々愉しみながら料理をしなくちゃと思っているところです。
      これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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