家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
なんでも、イチロー選手は子供の頃、
どんな球が来ても打てるように猛練習をし
どんな球が来ても打てるようになった後は
どんな球が来ても、打たない練習をしたそうな。
これを読んだ時、おおーって、思いましたね。
料理と一緒だと。
料理も、手をかけ、人とは違う何かを入れることで
料理上手になったような気になっていた頃が、私にもあって
でも、ある時から
いかに手をかけず、いかに余計なものを入れずに
美味しさを引き出せるかが
私のテーマになっていったので
ああ、(厚かましくも)同じだなあと思ったんです。
いかに、手をかけないか
いかに、余分なものを加えないか
足し算と引き算だと
引き算の方が難しいと思うんです。
例えば、減塩。
加える調味料を減らすだけだと
減塩にはなるけれど、おいしくなくなる
調味料を引いた分、おいしくするための工夫がいるわけです。
それと同じように、
手間や、食材をただ引いただけでは
料理としての、おいしさが崩れてしまうことがあるんです。
見えない何かをプラスしたり、
見えない何かで補ったり
でも、最近の私は、そういう作為的なことも、
あまり頭の中であれこれ考えないようになってきて
ただただ、シンプルにシンプルに
素直に料理を作って
それで美味しくできるというのがいいなと思うようになってきました。
何も考えずに、ささっと簡単に作って
飛び切りおいしい!!というようなレシピ
そういうレシピを書けたらいいのだけれど
そこに到達するには、まだまだ道のりは遠いです。
打たない練習
手をかけない練習
極力、加えない練習。
お母さんがんばって~、ふぁ~。
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