家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
昨日、近江八幡からの帰り
滋賀県の長浜にちょっと寄り道し
以前から気になっていた焼鯖そうめんを食べてきました。
なんでも
長浜には「五月見舞い」といって
農家に嫁いだ娘の素へ、娘をあんじる親が焼鯖を届ける習慣があって
その焼鯖とそうめんを炊き合わせて作ったのが「焼鯖そうめん」だそうで
長浜では定番の郷土料理なんだとか。
そもそも長浜のさばそうめんのことを知ったのは
何かの雑誌で見たのがきっかけで
サバ好きの私としては、これもう一度は食べたいなあと思っていたのでした。
というのも、
九州に住んでいた時に
やっぱり、煮魚の煮汁でそうめんを食べる料理があって
煮る魚によって、鯛そうめんとか鰺そうめんとかになるんだけれど
九州でその美味しさに目覚めてからは
家でもよく作って食べるほどなんです。
九州で私がおぼえた作り方は
煮汁がたっぷり目の煮魚を作って、そこにそうめんを入れるんだけれど、
長浜のは、焼鯖にしてからそうめんと一緒に煮るので
ちょっと違うんですよね。
いったいどんな味なのか、興味津々。
そうして、出てきたのがこれ。
焼鯖そうめんと、焼鯖すしのセットです。
(焼鯖そうめんのアップを撮るのを忘れた!!)
焼鯖そうめんは、煮魚の汁でそうめんを煮たのとは全然違って
煮汁の染みたそうめんの上に、しっかり煮〆た焼鯖が乗っている感じ。
さばは、もちろん煮魚とは全然違いました。
しっかり味の染みた焼鯖!
食感が煮魚ではなく、焼き魚なんです。
そうめん自体は、どちらかというと薄味で
焼鯖の方にしっかり味がついているので
それを崩してそうめんと絡めて食べる感じ。
焼鯖は、煮たのよりも歯ごたえがあるせいか食べごたえも十分でした。
粉山椒をかけてもおいしかったですね。
焼鯖寿司のセットは、ボリュウム満点で
お腹いっぱいです
こういう郷土料理は、なんだか楽しくていいですね。
ごちそうさまでした~。
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