でいりいおくじょのBLOG

2018.10.18

マニキュア

先日新聞で、こんな話を読みました。

それは読者投稿のエッセイで、マニキュアの話。

 

書かれたのは70歳くらいの女性。

 

ある時、娘さんが、マニキュアを塗ってあげると言い出して

それまでマニキュアなんて塗ったこともなかったのですが

せっかくだからと真っ赤なのを塗ってもらうんです。

そしたら、気持ちがパーッと楽しくなって

何をするにも自分の手が気になって

ちらちら赤く塗った爪を見るたびに、心がウキウキしてきた

っていう話。

 

言葉で書くと、これだけのことなんだけれど

これすごーくよくわかる。

 

というのも

私は仕事柄、マニキュアは塗らないし。

爪もいつも短く切っていて

特にきれいに整えたりなどということもしません。

 

料理を仕事にしている方でも

きちんと爪のお手入れをして

透明のマニキュアをきちんと塗られている方もおられるけれど

私は全然やらないの

指の形も爪の形も超不細工なんで、昔からコンプレックスなんです。

 

それなのに、時々、すごーく塗ってみたくなる時があって

子供がいたずらをするような気持で塗ってみることがあるんです。

オシャレとか、そういうんじゃなくて、いたずらするみたいな感じで

本当に薄―いピンク色が少し入っているやつをね、ぬってみるの。

 

そうすると

不思議なことに、なんかテンションが上がるんですよね。

 

何をするのにも、爪が気になって、ちらちら眺めちゃうの

きらきら光るだけで、気持ちもルンルンする。

 

不思議ですねえ。

爪がきらきら光ると、ジャガイモの皮をむくのでも

コーヒーカップを洗うのでも

おせんべいをつまむのでも

なんか、わかんないけど嬉しくなって、ついつい爪を見てニンマリしてしまう。

 

爪がきらきらするだけで

料理も、家事も、何をするのも楽しくなるの。

あんなにコンプレックスだった、爪の形も全然気にならなくなる。

 

気持ちなんて、本当はそんなものなのかもしれません。

ほんのちょっとしたことで、楽しくもつまらなくもなる。

 

自分の気持ちを前向きにできる奥の手

人から見ればささやかなことでも

自分にとっては宝物になりますね。

 

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コメント

  1. こでまり より:

    その行動とてもいいと思いますよ。
    わたしも普段は、マニキュアはしないですけど、娘の結婚式の時に薄いピンクの色を塗りました。
    除光液がない事に後から気づき、今さらかってもな、次使う機会あるかわからないしと自然にはがれるように、爪でカリカリ削ったり…
    見てないようで、人は意外に髪型、化粧、手や、服を見ている。おしゃれして気合を入れる機会を逃さないようにね!

    1. 奥薗壽子 より:

      オシャレって、若い人のものではなく、歳をとってからも必要ですよね。

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