家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
おせち料理を始めて作ったのは高校生の時でした
それまで、うちでは仕出し屋さんにお願いしていたのですが
ある時父親が、こんな提案をしました。
仕出し屋さんに支払うお金をやるから
そのお金でやりくりして、おせち料理を作ってみろと。
それまでも、何品かちょこっと作ったことはあったのですが
全部作るのは初めての経験。
ちょっと不安もあったのですが
お小遣い欲しさにやってみることにしたのです。
そうして作った初めてのおせち料理。
料理の本を見ながら、必死で作りました。
結構時間も手間もかかったと思いますが
残念なことに
おいしくできたのかとか、
アルバイトとして、自分の手元にどれくらいのお金が残ったのかとか
その辺の記憶は、全く残っていないんですよね。
でも、あれから40年近く、
毎年、毎年おせち料理を作り続けているところをみると
それなりに達成感とか、楽しさとかを感じた事は確か。
ただ、料理の本通りに作ったら
メチャメチャ大量の砂糖と醤油を使うことに、めちゃめちゃびっくりしたことは
今でもすごーく覚えています。、
だから、伝統を守りながらも
美味しくて、健康にもいいおせちというは、ずーっと自分のテーマとしてあります。
これはどうかな、あれはどうかなと
毎年、少しずつ試行錯誤しながら作っています。
(それもまた、楽しみ)
今年のおせちはこんな感じ。
★黒豆甘煮
★ピーナッツ田作り
★たこ梅煮
★梅レンコン
★だし巻き卵
★切り干し大根の紅白なます
★りんごきんとん
★紅白かまぼこ
★鶏だんごの筑前煮(れんこん、たけのこ、こんにゃく)
★にんじん甘煮
★ウズラの卵の塩麴漬け
★鮭南蛮漬け
★昆布巻き(豚肉、ニンジン)
★ゆで豚のニンニク醤油漬け
★ローストビーフ
★鴨ロース
★鶏と卵の醤油煮
★白菜と切り干し大根の即席漬け
★千枚漬け
★鯛の昆布〆
かまぼこ以外は、全部手作り。
大体毎年、同じようなラインナップなのですが
今年は、タコの梅煮と鴨ロースを新しく加えました。
本当は、お正月の縁起物の
エビとかブリとかクワイとかも入れたいところなのですが
エビは、年越しそばの時に天ぷらで食べてしまい
クワイも、その時にグリルで焼いて食べてしまい
ブリは、正月のどこかでぶりしゃぶをやる予定なのです。
それとね、種類は多めですが
量は、全体に少しずつしか作らないの。
ココも、私のこだわっているところ。
3日目には、ほぼ全部完食しちゃいます。
ああ、もう少し食べたかったな、っていう量も
来年につなげるためには、大切だと思っているのです。
今年はテーブルのライナーに黄色を入れてみたら
結構、華やかな感じになりました。
小さなお重に、一人分ずつ盛り付けるのが我が家流です。
ちまちま、少しずつ盛り付けるのが、結構楽しいのです。
昨年中、何回か鴨ロースに挑戦して、
美味しく作れるようになったので、今年は晴れて、おせちの仲間入りです。
コメント
奥薗先生
お、美味しそうです….?
この豊かな品目。30日に仕込まれたそうですが、さすがお見事です(特に鴨ロース!本当に美味しそうです)。良い意味で色が薄くて、素材の美味しさが伝わってくるようなおせちですね。市販のおせちは味が濃いものが多くて苦手なので、毎年自分で作ってたんですが、今年は二人の子の成長に伴いものスゴイ量の断捨離をしなければならなかったので、泣く泣く断念しました。こうして奥薗家のおせちを見せていただくだけでも幸せのお裾分けをしていただいている気分になります。
ありがとうございました。
私も数年前、断捨離を決行しました。物を捨てるのって、本当にエネルギーを持っていかれますね。でも、どこかで整理しないと、たまる一方だし。今年はすっきりしたおうちで、ゆっくりできましたか?