家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
BSの海外ドキュメンタリーで
高所恐怖症の人10人に3日間の特訓で
恐怖を克服させるというのをやっていました。
その番組で挑戦する克服法は
わざと、高いところに上らせて
自ら恐怖を克服させるというもので
きちんとした2人の心理学者の方もついておられる実験です。
立てかけてある梯子を上って
2階の窓を拭くのから始まって
クレーンに乗って、高いところまで行くのとか
ロープウエーに乗って、どんどん高いところに行くとか
建築用の足場にある梯子を上るとか
これに参加している人たちは
皆さん重度の高所恐怖症なので
もう梯子を1~2段上るだけで足が震えたり
泣き出したり、気分が悪くなったり
最終的には失神する人までいて。
私も、たぶん無理です。
見ているだけで、泣きそう・・・。
ただ、
高所恐怖症といっても、恐怖の感じ方にもいろいろあるという事はわかりました。
例えば、私の場合は
高いところが怖いというよりも
足物が不安定であることに恐怖を感じていて
落ちることに対して、恐怖を感じているということにきづきました。
だって、飛行機も観覧車も全然怖くないのに
脚立に乗って電球を変えることができないんですから。
そういえば、中学の体育の授業でやった平均台も地獄でした
上に立つだけで精一杯で、どう頑張っても、足が前に進まなかったなあ。
あの時、なぜそんな簡単なことができないのか先生が理解できなくて、
みんなの前で何度も何度もやらされましたが
あの時、高所恐怖症って言葉を知っていたら、なんとかなったのかなあ。
この番組を見て、
恐怖を克服するには、恐怖に打ち勝つしかないということで
わざと、怖い体験をさせて、やればできるじゃないかとほめて自信をつけ
すこしずつ恐怖に勝つ方法を自分で見つけていくということの様でしたが
私の正直な感想は
その時は、めっちゃ頑張って高いところに行けたとしても
根本的に恐怖がなくなるとは到底思えません。
恐怖とか、トラウマとかの本質って
もっと心の深いところにあるように思う。
でもね、こういう自分でコントロールできない恐怖心を持っていると
訳もなく何かを恐れたり、わけもなく何かを嫌ったりする人の気持ちが
なんとなくわかってあげられる気がするし
自分が当たり前にできることを
どう頑張ってもできない人がいるということも理解できる。
つまり、
自分に欠けている部分があるおかげで、人に対して寛容になれる!
高所恐怖症も、悪いことばかりじゃないなと思っています。
上に行かなくても
下から見上げているのも悪くない。
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