家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日は朝から一本打ち合わせをした後
ダ・ヴィンチ展を見るために、江戸東京博物館へ。
お目当ては、話題の“糸巻きの聖母”です。
この展示が明後日までということもあり
おそらく混雑しているだろうと予測はしていましたが
絵を見るまでの待ち時間、なんと60分待ち!!!
この前から、待ってばっかりですねえ。
“糸巻きの聖母”にたどり着くまで
お弟子さんたちの模写などが展示されていたのですが
(お弟子さん方には申し訳ありませんが)
ダ・ヴィンチのすごさを思い知るための、引き立て役にしか見えませんでした。
本物の持つエネルギーというか、静かな迫力というか
もう、ただただ圧倒されるばかり。
以前琳派展を見に行ったとき
俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の風神雷神図が一堂に展示されているのを見たのですが
あのときも、
俵屋宗達の圧倒的な力を目の当たりにし
オリジナルの本物だけがもつ突き抜け方というのはこういうものかと
ただただ、言葉をなくして感心するばかりでした。
あの時の、感じとすごくよく似ています。
やっぱり、本物はすごいなあ。
少しでも、あそこに近づけるように、
(一生かかってもたどり着けそうにないけど)
もっともっと頑張らねば・・・。
さてさて
今日の夕飯は何を食べようかと、スーパーをうろうろしていたら
新わかめが並んでいて
わかめとうどでぬたを作ろうと思いました。
貝を入れたら、さらに春らしいぬたになるなあと思ったのだけれど
ぬたに使えそうな貝がなくて、どうしたものかと思案していたら
美味しそうな、水タコを発見!!
三陸の水タコはまさにこれからが旬。
マダコよりも軟らかく、甘みもあっておいしいのです。
ぬたにするのなら、それほどたくさん必要ないので
値段もそんなにびっくりするほどにはなりません。
タコに新わかめ、うど、そして彩にキュウリ。
上からかける辛子酢味噌は
京都の西京味噌を使えば、簡単です。
西京味噌にからしを少し混ぜ、味噌とだいたい同量の酢を混ぜます。
あとは、これに砂糖を少し。
砂糖を加えることで、つんと来る感じが丸くなって
ぐっとマイルドな味になります。
西京味噌自体が甘いので、砂糖あくまで隠し味程度に。
それから、私はここに醤油をほんの少し加えます。
野菜だけのぬたなら、醤油は無しでもいいのですが
魚介類と合わせるときは、少し醤油が入った方が、きゅっと味が締まるように思います。
ここまで準備できたら、具とからしを別々に、食べる直前まで冷蔵庫に入れておき
食べる直前にからし酢味噌をかけるのも大事なところです。
ぬたって、冷たい方が断然おいしい!
ぬるーいぬたって、なんかちょっと残念な気がします。
今が旬の新わかめとうど
それから、これから旬を迎える水ダコ。
まさに、今の季節を堪能する料理です。
ちなみにうど皮は、細きりにしてきんぴらにしました。
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