家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
用事があって出かけたとき
以前だったら、
何かに追い立てられるように、お茶の一杯も飲まずに家に帰ったものでしたが
最近は、ちょっと足を延ばして、
ちょっと雑貨屋さんをのぞいてみたり
大好きな和菓子屋さんでお菓子を買ってみたり
それが最近のひそかな楽しみです。
家族のために、ご飯を作ったり、掃除をしたり、洗濯をしたり
やり始めたら、どこまでやってもきりがなく
仕事をしながら、それらの家事も黙々とこなして
いつもいつも、何かに追い立てられる感じだったのですが
最近は、なんだかゆるーくなって
自分にも、結構優しくなって
いろんなことを許せるようになったら
なんか俄然、人生が楽しくなってきました。
以前、30代になった時
40代になったらもっと楽しくなるよと言われ
40代になった時は
50代になったらもっと楽しくなるよと言われ
今50代になってみて
ああ、こういうことかと、ようやくわかってきたところ。
60代になったら、もっと楽しくなるのかなあ。
今日は買い物が一段落して
ちょっとお茶でも飲んで休憩しようかと思ったけれど
ふと思い立って、たい焼きにしました。
吉祥寺に、いつも並んでいるたい焼き屋さんがあるのです。
有職たい菓子本舗 天音
ハーモニカ横丁とういう
迷路のようなほそーい路地に、いろんなお店が所狭しと入っている一角があって
天音はそんな一角にあります。
もちろん、座って食べるところなどないし
たい焼きって、やっぱり焼きたてのアツアツがおいしいから
路地のわきの、邪魔にならないところで、立ったまま食べるわけです。
老いも若きも、細―い通りのお店の前にきちんと並んで順番を待ち
買った人からあっちこっちに陣取って焼きたてのたい焼きを、立ったままほおばる
なんかワクワク楽しい。
これだけで、また元気で頑張れそうです。
ちなみに、天音のたい焼きは
薄皮ぱりぱり系の皮で、羽根つきです。
あんこは黒糖が入った、しっかり甘い粒あん
けれど、パリパリの羽根が甘くないので、
一つ食べ終わった後は、甘すぎたって感じがじゃなくて
ちょうどいい甘さの余韻が残ります。
さて、話は前後しますが
今日のお弁当です。
今日は、鮭のちらし寿司弁当
おかずは
高野豆腐の甘煮とスナップえんどうの炊き合わせ
サツマイモの塩蒸し
キャベツときゅうりの梅肉和え。
鮭のちらし寿司は
甘塩鮭を焼いて身をほぐし、錦糸卵を細切りにすれば準備完了。
ご飯は酢飯にせず
白いご飯を適当に詰めたところに、ポン酢しょうゆを回しかけ
上に卵と鮭をのせて、ゴマを振っただけ。
ポン酢しょうゆを使えば、酢飯を作る手間も省けて簡単ですし
上に卵と鮭をのせれば、ご飯がちょっと茶色く染まったのも隠せます。
高野豆腐は、最後に鰹節を混ぜて煮汁を吸わせ
さらに、お弁当ケースに鰹節を入れたところに盛り付ければ
汁もれはほぼ防げるはず。
サツマイモは塩を振って、水少々を入れ、蓋をして蒸し煮に。
あえて味をつけて煮ず、塩味だけで蒸した、こんなシンプルなのも
箸休めとしては、おいしいものですよ。
キャベツときゅうりは塩もみしてから、梅肉で和えて
サラダ感覚で食べられる手作りお漬物は
塩分控えめでもおいしいし
残り野菜でちょこちょこっと作れるので、おすすめです。
コメント