家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日は、海老名で講演会です。
今回の講演会は企画がちょっと変わっていて
ららぽーとの中の本屋さんの一角にいすを並べて作った
即席の講演会場での講演です。
50名ほどのこじんまりとした講演でしたが
来てくださっている方との距離が程よく
大きな会場での講演とは違った、よさがありました。
今回も気持ちよく話をさせていただきました。
今回の話は、新刊の「奥薗流 新ごはんの基本!」(世界文化社)という本の中から
いくつかの料理をピックアップし
料理の基本とその応用について話をしました。
この本は、ハンバーグや肉じゃが、餃子、から揚げなど
おなじみの定番料理を中心に
奥園流のポイントを押さえつつ、作り方のポイントを詳しく解説し
更にそこから、プラスアルファーして、新しい料理に応用する方法も説明
基本となるレシピをマスターすれば、それを中心にどんどんレパートリーが広がるように工夫した本なので
定番料理をマスターして、そこから少しずつレパートリーを広げていきたいと思っている方には、ぴったりかなと思ったのでした。
今、便利な時代になって
ネットを使えば、基本の料理のレシピなんて、ものすごくたくさん手に入れられるし
定番料理にアレンジを加えた料理のレシピも、調べればいくらでも出てきます。
そういうものを上手に利用して、
今まで料理をしなかった人が料理の楽しさに気付いてくださったなら
家庭料理研究家として、それはとてもうれしいことです。
けれど、それらを上手に利用するために
ここが大事という、料理のツボのようなものを知っていれば
誰でも簡単に、一つのレシピから、別の料理へとアレンジできるようになるのです。
そんな料理のツボについて、今日はお話しさせていただきました。
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さて、今日の講演会は夜だったので
夕飯は、あらかじめ作ってから家を出ました。
今日の夕飯は
鶏とズッキーニのトマト煮 マッシュポテト添え
塩コショウした鶏のもも肉に小麦粉をまぶして、皮目の方からこんがり焼き
でてきた油で玉ねぎとズッキーニとパプリカを炒め
トマトの水煮缶と、酒、水を加えてふたをして煮るだけ。
鶏肉にしっかり下味をつけておくと
その味だけで、全体の味付けはほぼ決まります。
トマト煮をするときに、パプリカを入れると甘みとうまみがアップして
ぐっとおいしくなるのと
缶詰の水煮缶を使う場合は、ちょっと長めにコトコトにて
水分を飛ばして仕上げるほうが、うまみがアップして断然おいしくなります。
ズッキーニは煮込むとうりのようなトロリと柔らかい食感になっておいしく
ナスよりも彩がいいので、今回は入れてみました。
合わせるマッシュポテトですが
小さめのフライパンで蒸しゆでにしてから、ふたをずらして蒸し汁を捨て
再び火にかけて、水分を飛ばしながらつぶします。
ざっくりつぶれたら、今度は牛乳を入れて、滑らかになるまで混ぜてから
塩で味を調えれば出来上がり。
きめの細かいクリーミーなマッシュポテトもおいしいですが
ごつごつとジャガイモの塊が残っているマッシュポテトも、ジャガイモの味がしておいしいものです。
食べるときに、バターを落としました。
バターは普段あまり使わないのですが、これにはちょっと落としてみたくなったのです。
フライパンの中でバターを混ぜてしまうのではなく
盛り付けてから、バターを落とし
自然に溶かして混ぜ混ぜしながら食べる方がバターの風味が際立ちます。
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