家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
アスパラも残り少なくなってきました。
最後は、あえて和風料理にしてみたいと思います。
アスパラガスって、カタカナ野菜なので
ついつい洋風料理にしてしまいがちですが
普通に胡麻和えとか、おかか炒めとかにしてもおいしいんですよね。
そういうシンプルなのも、アスパラのおいしさを味わうにはいいのですが
今回はもう少しチャレンジして、炊き込みご飯にしてみました。
先日の食彩の王国でも、炊き込みご飯は作っておられたし
私も今まで、いろんなアレンジで作ったことがあります。
ハムやベーコンと一緒にバター風味で炊き込んで
洋風ピラフのようにするのももちろんおいしいのですが
今日は、あえてじゃこと一緒に炊き込んで和風に。
問題は、アスパラをどのタイミングで入れるか、です。
グリーンピースの豆ご飯を炊くときもそうなんだけど
最初から炊き込んだほうが、確実にご飯にアスパラの香りや旨みが移っておいしくなるんです。
でもね、これだと炊き上がりの色が確実に悪くなる。
かといって別ゆでしものを、炊き上がったご飯に混ぜるタイプだと
色はきれいだけど、なんか味わいにかける。
そこで、色もきれいで香りもいい炊き込みご飯を作る方法はないものかと考えて
思いついたのが今回のこの方法。
根元の固い部分のみを炊き込んで、
上半分は、蒸らしが終わった後に入れ、ご飯の熱でさっと火を通す。
そうすることで、フレッシュなアスパラのシャキシャキした食感と、ちょっと青臭い香りも生きるし
ご飯と一緒に加熱されたアスパラの柔らかい食感も楽しめるというわけ。
アスパラって生でも食べられるし、ゆでるにしても1~2分で十分火が通るわけだから
ご飯が炊きあがったタイミングで入れても、
熱々ご飯の熱で十分火が通るんです。
一方、炊き込んだほうのアスパラはというと、
一応くたっと柔らかくなるんだけど、シャキシャキ感は残るんです。
だから、この方法だと、二種類の違うシャキシャキ感と香り味わいが楽しめるのです。
こうして出来上がったのがこれ
シンプルだけど、アスパラのシャキシャキ感、香り、うまみがしっかり感じられる
あっさりご飯になりました。
さてさて
もう一つ別の和風料理は、アスパラの鶏そぼろの卵とじ
アスパラと卵って相性がいいですよね。
で、普通に卵とじにしてもおいしいのだけれど
もう少し食べごたえのあるおかずにしたくて
鶏ひき肉と合わせてみました。
この場合、ちょっと色は悪くなっても、柔らかめに加熱したほうがおいしいですね。
グリーンとホワイトと、どちらが卵とじに合うか、考えてみたのですが
どっちもいい気がして、それで、今回は両方少しずつ入れてみました。
カツオのだしではなく
あえて鶏ひき肉の濃い旨みと、油のコクをプラスすることで
ぐっとおいしさもアップ。
このままご飯にかけるのもアリですね。
いよいよ、残りわずか
最後はどうしようか、まだ迷い中です。
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