家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日は、オーソドックスな低パンスパゲテイーが食べたくて
スパゲテイーナポリタンを作りました。
スパゲテイーって、家にあるものを入れて適当に作っても
それなりにおいしくできちゃうので
今日は何食べようか、と迷ったら、
とりあえず、適当にスパゲテイーを作る、みたいなことってあると思うんだけど
ナポリタンとなると
適当なようで、やっぱりちょっとこだわりがありませんか?
私も、一応いくつか、こだわり・・・・というべきものがありまして
まず、パスタは太めです。
今日はフェトチーネという、ちょっと平たい形の太麺を使い
それをちょっと軟らかめにゆでました。
ナポリタンの時は、アルデンテとか、そういうのは気にしないほうがおいしい気がします。
さらに言うなら、普通はソースができるタイミングと
パスタが茹で上がるタイミングを、ぴたっと合わせるんだけれど
ナポリタンに関しては、先にパスタをゆでて、ざるに上げておく感じです。
ちょっと麺が伸びて、もちっとしたほうが、
なんか昭和な感じがして、いいと思うのです。
合わせる具材は
ハムにするか、ソーセージにするか迷うところで
私だけだったら、あっさりとハムも好きなんだけど
息子が一緒だと、ソーセージやベーコンのような、ちょっとボリュームがあって脂のコクが入るほうが喜びます。
で、今日は、ベーコンとソーセージのダブル使いです。
フライパンに、ベーコンと玉ねぎを炒め
玉ねぎがしんなりしたら、ここにケチャップを入れて炒め水分を飛ばしながら炒めるんです。
ケチャップは麺を入れる前の具と一緒に炒め、水分を飛ばすとぐっとおいしくなります。
水分が飛んでねっとりしてきたところで
普通は、パスタのゆで汁とかを加えることもあるのですが
私は、トマトをおろし金ですりおろして入れちゃうんです。
そうすると、ケチャップの飛ばした水分が、フレッシュトマトの水分で元に戻り
いい感じの水分量になるというわけです。
あとは、ここに茹で上がったパスタを入れて、全体にからめお皿に盛ったら出来上がり。
ピーマンは、炒めずにパスタと一緒にゆでると、きれいなグリーンが保てます。
パスタをゆでるときにきちんと塩をきかせておくと
味付けはケチャップだけで決まりますが
もし、味が足りないときは、最後にしょうゆをほんの少し混ぜると
さらに昭和な感じの味になります。
本格的な、イタリアンなパスタもおいしいですが
まだ、本格的なイタリア料理が日本に入ってくる前
まだ、アルデンテとか、パスタなんて言葉を知らなかった時代のスパゲテイーもまた
ある一つの料理の完成形なんじゃないかと思いますねえ。
妙に懐かしく
でも、昭和を知らない若者たちが食べても、やっぱりおいしい。
古くて、新しくておいしい。
昭和のグルメって、なんかすごいな。
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