家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
お正月といえば、駅伝です。
今年の駅伝も、すごかったですねえ。
ハイスピードのレースだったのに加え
毎度のことながら、いろいろドラマがありました。
ハラハラドキドキの連続で
最後は、やっぱり号泣。
駅伝は、勝敗とか、そういうのじゃなくて
人間ドラマだと思う。
だから年始に駅伝を見ることで
ビシッと襟を正して
私もまじめに一年頑張ろうって思えるんです。
駅伝にはまったきっかけは
何年か前に
三浦しをんさんの「風が強くふいている」という小説を読んだことでした。
(駅伝を走る選手が主人公の青春小説)
こんなすごい世界があるのかと思って見始めたら
もう毎年毎年、見ないことには一年が始まりません。
今年の駅伝も、すごくよかった。
勝った人も負けた人も、走った人も走れなかった人も
それぞれにドラマなあって、それぞれに心に響きました。
駅伝が終わった後
これほどまでに駅伝に心惹かれる理由を知りたくて
映画を見てみることにしました。
「風が強く吹いている」
寛政大学の陸上部が、箱根を目指してトレーニングをはじめ
実際に箱根を走るというストーリーです。
部員10名、替えの選手はなし
ちゃんとした陸上部とは違うので、かなり前途多難です。
しかも主将のハイジにはひざの故障があり
(それが原因で、陸上をやめていた)
主人公のの”走”も、元陸上部でありながら、何のために走るのかという問いに悩んでいた
早く走ることだけが、最も大事なことなのか。
勝つためには、人を傷つけてもいいのか。
各部員それぞれに、いろんなことを問題があるのですが
それを一つ一つ乗り越え乗り越え
予選から勝ち進み、最後は箱根を走るというストーリーです。
その中で、走るとは何か、大事なものは何だったかの答えが、
少しずつ見えてくるんです。
もう、本番さながら、頑張れーって応援して、号泣しまくり
短距離のランナーは持って生まれた個人的な能力が影響するけれど
長距離というのは、高い能力がなくても
誰でもコツコツ練習をやりさえすれば走れるようになるんだ。
という会話が出てきます。
それ分かる気がする。
じゃあ、いい選手に必要なものは何か。
それは強さだ。
(これ映画の中のセリフね)
壁にぶつかっても、挫折しても
めげずに頑張る強さ
自分のことよりも、仲間を思いやれる強さ
未来を信じられる強さ
小説の中でも映画の中でも、
登場人物、一人一人が強くなっていく姿が見事に描かれています
実際、今日見た駅伝でも
その強さを、たくさん目の当たりにしました。
今日の駅伝の解説の方が
当たり前の練習を毎日毎日コツコツやり続けることこそが
最も大切なことで
そのことが、確実に結果につながる
というようなことをおっしゃっていました。
続けられる強さ。
それは自分に勝つ強さ
強さの根底にあるものは
チームのなめに、仲間のために、自分を信じてくれている誰かのために
という、自分以外の誰かへの思いなんですね。
自分のためだけじゃない
そうして、最後の中にある弱さを制する強さが身につく
そこに、本当の強さがあるんだと思えました。
映画と、実際の駅伝と
今日はダブルで元気をもらいました。
私は長距ランナーです。
コツコツ努力することで、はじめて信じるものが見える。
自分も信じられるようになる。
今年も、地道にコツコツ、まじめに頑張ろうと思いました。
コメント