家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
「100万回生きた猫」の作者の佐野洋子さん
実はエッセイもめちゃめちゃ面白くて
以前からちょこちょこ読んではいたのですが
今年は、まとめて読もうと決めていました。
まず手に取ったのは
「神もの仏もありませぬ」(佐野洋子著 筑摩書房)
佐野洋子さん63歳から65歳までの間に書かれたもの
あとがきによると
5年ほど群馬の山の中に暮らしていたそうで
そこは冬になると村の中に自分だけが住んでいるのだとか。
多分、某テレビ番組でやっている
ぽつんと一軒家みたいな、あんな感じなんだろうなあ。
その5年のうちの2年ほどの間に書かれたものだと思われます。
なんか面白んですよ、ひょうひょうとして
もう生きることとか、死ぬこととか
そういうの全部達観している感じ。
一番笑ったのは、
猫の顔が四角くなってきたという話。
なんで四角くなるのか
それは、加齢による肉のおとらえで、耳からほおにかけての肉が下に落ちたから。
ぎゃあああああああああ~~~~~~~~!!!!!
実は、私子供の頃に
うちの親戚のおばさんたちの顔って、なんでみんな四角いんやろうって
不思議に思ってたんです。
おじいちゃんを筆頭に
母方のおばさん全員、みーんな四角い。
その中で、母だけはうりざね顔で四角くなかったんだけれど
それが、だんだん四角くなってきたときの絶望感と言ったら。
ああ、私の中にも確実に、顔四角族の血が流れてるわ~~~
って確信した。
以来、
私、自分の顔が四角くなってくるのをめちゃめちゃ恐れていて
若いころから、小顔マッサージをして、四角くならないようにお祈りしたよ。
ところが、最近、鏡と見て愕然とした。
四角くなってきておる。
私の顔、昔より確実に四角くなってるやないの。
ああ~~~~~、ついに私の中の顔四角族の血が目覚めたわ~~~
絶望…。
ところが、このエッセイを読んで、血統は関係ないことが分かった。
加齢とともに、だれでも頬の肉が落ちて、顔が四角くなるんやね。
安心していいのか、やっぱり絶望するべきなのか。
それにしても、猫の顔も四角くなるなら
虎之助の顔も、加齢と共に四角くなる時があるのだろうか。
因みに、虎之助は、チワワとミニチュアダックスフントのミックスです。
顔細長族ですが
この顔細長族の犬の顔が四角くなった時
私は、自分の顔の未来に、救いようもないくらい絶望することになるんやろうね。
コメント
佐野洋子さんの絵本、私も好きです。
紹介していただいた本も読んでみたくなりました。
本日のレシピも中高年⁉️には嬉しい❣️ですね。
お腹まわりにたっぷりついてる肉まわし(笑)はなかなかしぶとく、でも口福感も捨てがたい。ありがたいレシピです😋
佐野洋子さんのエッセイが、なんとも言えず面白くて
是非是非、読んでみてください。