でいりいおくじょのBLOG

2020.01.13

読書日記「役にたたない日々」

佐野洋子さんの本が気になりすぎて

読まずにはおれなくて、いろんなことをそっちのけにして読んでしまう。

 

「役にたたない日々」(佐野洋子著 朝日新聞出版)

 

つい先日読んだ本では、冬になるとだあれもいなくなるような村に一人で住んでおられたのだけれど

 

あの本が出た直後に、都会に引っ越されたようで

 

同じ年の秋なんだけれど

住んでおられるのは都会です。

 

スーパーもあれば、朝食を食べるコーヒー屋さんもあり

ビデオ屋さんもある。

 

韓国ドラマにはまって

途中、韓国ドラマとイケメン俳優の話が延々続く。

 

この本が書かれたのは

「冬ソナ」が流行って、ヨン様ブームが起きた、あの時期です。

 

そういえば、あの当時、仕事で韓国に行ったら

一緒に行った人が、

「ああ~、ヨン様と同じ空気を吸っているなんて感激~!!」って

ソウルの街でハーハーしていたっけ。

日本にいても、同じ空気は吸ってるんやけどね。

 

私は、ヨン様には全く夢中にならなかったけど

韓流ドラマは、ちょっとハマりました。

 

「チャングムの誓い」とか「美男ですね」とか

 

「美男ですね」のチャン・グンソク君は、ちょっとドキドキしたなあ、年甲斐もなく。

 

佐野さんが、韓国ドラマは頭ではなく、心で見る。

と書いておられて、

それ、めちゃめちゃ言い得て妙だと思った。

 

ストーリーは、単純明快、勧善懲悪なので

何にも考えずにぼーっと見れるんだけれど

なぜか、心がわしづかみにされて、ハラハラ、ドキドキ、キュンキュンして

最後は号泣する。

あの感じが、病みつきになるんだと思う。

 

でもね、佐野さんが

 

繰り返し繰り返し、韓国ドラマを見まくって

ベットに寝っ転がって、同じ姿勢でずーっとみて

同じ姿勢で見すぎたせいであごの骨を痛めるぐらいずーっと見続けたのには、

実は訳があって

 

それが、この本の最後の方で分かってくる。

 

実は、乳がんが見つかって

手術をして

抗ガン治療をやっていて、

身体が思うように動かなくっておられたの。

 

そのだるさや、ふがいなさや、もやもやを忘れるために

韓国ドラマを見て、気を紛らわしておられたようなんです。

 

すごい方だと思う。

 

そんなことをみじんも感じさせず

こんな風にガンガン言いたいことを書きまくって

前向きに生きられるって、すごい。

 

誰のせいにもせず

愚痴も言わず

自分の命の責任は、自分で何とかする。

その覚悟がすごいと思った。

 

人と付き合うより自分と折り合うのが一番難しい。

と書いておられる。

 

60年もの間、自分と折り合えなかったと。

 

でも、病気になったことで

必死で自分と折り合おうとされてたんですね。

 

すごい方だと思う。

 

私はまだ、自分と折り合いをつけられないでいます。

佐野さんのように、まだ自分とまともに戦っていないような気がします。

 

ますます、佐野さんが好きになり

まだまだ、佐野さんの本が読みたい。

 

2020年1月12日読書

コメント

  1. 鈴木千鶴子 より:

    🎈成人の日おめでとう いい陽気に恵まれてこちらまでうきうきしちゃいますね
    成人式会場が なくなり ホールで集まってるのかしら?昨日は中学駅伝がおこなわれ
    寒い中エネルギーをもらいました ありがとう成人まであと少しだね

    おくじょっち(おくじょの➕Tr.の略で 笑)が圧力鍋使うの初めてだったので
    ホッとしました 私も圧力鍋大好きで お赤飯作っちゃおうかな

    レシピもだけど、でいりーおくじょはすごく楽しみにしてます
    私も赤飯食べて 二十歳の階段のぼっちゃおう♪ありがとう

    1. 奥薗壽子 より:

      もしかして、普段のごはんも圧力鍋で炊いています?
      それなら、赤飯は全く同じ要領で炊けるので、是非是非お試しあれ。
      本当にモチモチになって、すごくおいしいです。
      こちらこそ、ありがとうございます。

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