家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日、オンエアーされた「みんなの家庭の医学」
見ていただいたみなさん、ありがとうございました。
今回紹介させてもらった料理の補足説明をさせてください。
残念ながら、見れなかった皆さんも
よかったら読んでみてください。
今日、オンエアーされた「みんなの家庭の医学」
見ていただいたみなさん、ありがとうございました。
今回紹介させてもらった料理の補足説明をさせてください。
残念ながら、見れなかった皆さんも
よかったら読んでみてください。
今回は、私が担当させていただいたのは“目”
ふだん目の健康なんて、正直あまり意識したことがなかったのですが
このお仕事の依頼を受けてから、
改めて目について意識してみると
以外に、年齢とともに目のトラブルを持っておられる方が多くて
こういうのも、年齢とともに発症率が上がるのは確かなのでしょうが
食べ物で、それが回避できたり、発症や進行を遅らせたりできるのであれば
それこそ、家庭料理の腕の見せどころ。
今回も頑張って、作りやすいレシピを紹介させていただきました。
今回最も大切な栄養素はルテイン。
実はこのルテイン、
何にどれだけ入っているかという詳しいデーターが日本の中でそろっていなくて
アメリカで研究された数値をもとに、今回計算したのですが
豊富に含まれている野菜というのが、結構限られているため
レシピを考える時に
まず、ルテインを豊富に含んでいる野菜を中心に考える必要がありました。
今回紹介したレシピの中だと
ほうれん草、パセリ、かぶの葉、玉ねぎ、ネギがそうです。
今回は、ルテインと、亜鉛、ビタミンE,ビタミンC を一緒に摂ることで
相乗効果が期待できるということで
これらの栄養素をすべてバランスよく、効率よく手軽に摂れるような常備菜にし
さらに、その常備菜を使ったアレンジ料理も一緒に紹介させてもらいました。
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ほうれん草と高野豆腐のナムル
最初に使うルテイン食材はほうれん草と長ネギ。
となると次の課題は亜鉛です。
亜鉛を豊富に含む食品の筆頭は牛肉とかき
ルテインを含む野菜と牛肉、またはかきを合わせれば、必要な栄養素は簡単にクリアできるのですが
カキは季節が限定されているため
これから暑くなる時期には手に入りにくいし
そうなると牛肉になるのですが
そうはいっても、牛肉ばかりというのも飽きてくるし
牛肉って、はやり値段と品質が如実に比例するので
いくら健康にいいからといって、毎日牛肉を食べるのは、ちょっと現実的ではないと思うんですね。
そこで、あとから出てくるミートソースで牛ひき肉と使うとして
あとの2品は、牛肉意外のもので亜鉛をとれるような料理にしようと思ったわけです。
そこで、選んだのが高野豆腐。
高野豆腐なら乾物なので、常備しやすく値段も安い。
けれど、問題は、高野豆腐ってちょっとめんどくさいイメージがあるところ
そこで、さっと水で戻した高野豆腐(これなら3分で戻ります)を
細切りにして炒めることで(コトコト煮るよりもうんと短時間で仕上がる)
手軽に作ってもらえるようにと、工夫しました。
味付けは、高野豆腐というと甘い煮もののイメージですが
それをあえて、塩味で仕上げることで、あっさりと飽きない味付けにしています。
ほら、最近は冷ややっこをオリーブオイルと塩で食べるのも一般的になってきているので
豆腐と塩の組み合わせは、違和感がなくなってきていると思ったのです。
細切りにした後、軽く小麦粉をまぶすことで
柔らかい食感になるのと
味がからみやすくなり、保存しているうちに水っぽくなるのを防げます。
アレンジは、焼きそばやスープなど。
シンプルな塩味にしたことで、アレンジもしやすいのです。
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かぶの葉のふりかけ
ルテイン食材はカブの葉
今、ちょうどカブがたくさん出回っている季節だし
大根の葉って、切り落として売られていることが多いけど
かぶは基本、葉付きで売っているので、作ってもらいやすいかなと思ったのです。
カブの葉は、さっとゆでてからご飯に混ぜて菜飯にするのが一般的ですが
塩もみしてからさっと炒めるのが奥薗流。
そのほうが、湯を沸かす手間がいらないことと、かぶの葉に塩味がしっかりつくし
水っぽくならないので、おいしいと思うのです。
このレシピのポイントはたらこです。
たらこが亜鉛食材なのですが
亜鉛以外にも、ビタミンE、ビタミンCすべて含まれているので、かなり優秀。
カブと合わせることで、今回必要な家要素をバランスよくプラスすることができるのです。
からし明太子でも、同じように作れますが(味的にも問題ありません)
今回、たらことからし明太子では、若干栄養成分が違っていて
からし明太子を使うと、今回目標とする数値に少しだけ届かなかったので
ここでは、たらこを使いました。
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パセリミートソース
ルテイン食材はパセリと玉ねぎです。
組み合わせとしては、決して悪くないのですが
問題は量。
かなりたくさんのパセリを摂らないと、数値が達成できないのです。
けれど、当初は、ミートソースを作っておいて
そこにパセリを最後に入れて加熱すれば、グーッとパセリのカサが減るので
何とかなるんじゃないかと、思っていたのです。
ところが、大量のパセリをミートソースに入れると
全体がパセリ味になって
苦みとエグミが口に残り、ミートソースとは言えない代物に。
これではだめです。
何とかおいしく大量のパセリを食べられる方法はないものか。
そうして行き着いたのが、別に炒めてしょうゆと粉チーズで味を調える方法。
オリーブオイルのコクと、しょうゆの香りと粉チーズの旨みで、
パセリのクセがいい感じに取れ、何か別の炒め野菜のような味になるのです。
ちなみに、この炒めパセリだけをご飯に混ぜてパセリライスにしたり
ソテーした肉や魚にかけてもおいしいですよ。
それから、今回料理を試作するのに、とにかく大量のパセリを調理しなくてはならなくて
その中で、パセリをキッチンはさみで切っていく、パセリの盆栽切りというのを発明しました。
これは本当に上手に早く切れるのでお試しあれ
ちなみに、軸もキッチンはさみで切ってもいいのですが
私は、軸は包丁で切ったほうが切りやすいと思ったので、包丁で切りました。
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気軽に作って、おいしく食べて、気が付いたら元気に毎日暮らしている。
そういうのがいいですね。
楽しみながら、作っていただければ嬉しいです。
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