家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
鶏の手羽元でとったスープがまだ残っていたので
今日は、それでトマトかきたまラーメンを作ってみました。
前に、鶏ガラでとったスープの時にもラーメンを作りましたが
今回は、あの時よりも、もっとあっさりした鶏のスープなので
このあっさりが、果たしてラーメンとも合うのかどうかを試してみたくなったのです。
鶏ガラのよりもあっさりしているので
煮干しのだしと合わせてダブルスープにするとか
あるいは、干しエビを少し加えて、うまみをもっと濃厚したダブルにするとか
やり方はいろいろあるのだけれど
ここは、トマトを加えて、さっぱり系で旨みをアップさせてみるのもいいかなと思って
トマトかきたまラーメンです。
トロトロに煮えた手羽元が残っていたので引き上げて
身をほぐして、これはちょっと味がもうかなり抜けているので、しょうゆを絡めて味をつけておきます。
味の抜けた鶏肉も、しょうゆをからめることで、
出し殻とはいけ、ちょっとおいしくなります。
スープのほうは、しょうゆで味を調えてから水溶き片栗粉でとろみをつけ
(ゆるーくとろみをつけることで、スープが麺にからむし、溶き卵もふんわり仕上がります)
トマトと鶏肉を加えて、溶き卵を回しいれ
卵はふんわり浮かんできたらスープの出来上がり。
あとは、麺をゆでて器に盛ったところに、このスープをたっぷりかけて
最後にごま油とこしょう、青ネギをかけて出来上がり。
(麺は、この前横浜中華街で買った卵麺、そうめんくらいの細麺で味わいがある)
トマトのおかげで旨みがぐっとアップし
あっさり目の鶏スープのおいしさを、いい感じに引き立ててくれました。
おいしい!!
干ししいたけを加えてもよかったかもね。
途中、ラー油と酢を回しいれてもおいしかった~
結論から言うと
ラーメンにするなら、骨からとったスープでも、手羽からとったスープでも
どちらもありですね。
ただし、鶏手羽スープのほうがうんとあっさりしているので
こちらだとうどんでもそうめん(にゅうめん)でもいけるし
和風の料理のだしのベース(大根や白菜を煮るとか)としても使いやすいかもと思いました。
ずっと前に読んだ邱永漢さんの本の中で
日本の料理の中で最もまずいものはおでんと書かれてるのを読んだことがありますが
中国的に言うなら
おでんは鶏ガラスープのようなこってりした、濃い旨みのスープで煮るのがおいしいのでしょう。
それは多分、中国だけの話ではなく
西洋料理でも、骨からとった旨みの濃いスープは、バターや乳製品ともよく合う気がします。
でも、日本人は、脂のないあっさりしたものをおいしいと思うところがあるので
もしかしたら、日常使いには、ガラスープよりも手羽スープのほうが反復に耐えるかもわかりません。
いずれにしても、手羽からとるスープは
スープはスープで使えるし、手羽肉は手羽肉で食べられるので
これは、絶対お勧めですよ。
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今日のお弁当です。
和風青椒肉絲
かぼちゃのそぼろ煮
竹輪のキュウリ詰め
エノキの梅肉和え
卵焼き、ミニトマト
青椒肉絲は、オイスターソースで味付けするのが一般的ですが
お弁当の時には、しょうゆだけでシンプルに味をつけするもいいものです。
ご飯によく合うおかずになります。
最後にかつお節を混ぜて旨みをアップさせつつ、煮汁がたれるのを防ぐ一工夫。
えのきの梅肉和えは、食べやすく切った榎と梅干を耐熱容器にいれ
電子レンジにかけてから、部位肉を混ぜて全体に和え
最後にかつお節を混ぜて、しょうゆ少々!
これでばっちり味が決まります。
たまにはご飯に変化をつけようと思って
焼きのりを四角く切ってのせてみたのですが
ちょっとへんてこになりました。
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