家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
毎年、新茶の季節になると
静岡から、新茶とお菓子を送ってくださる人がいて
今年も、そんな新茶の便りが届きました。
私の父は、大のお茶好きで
朝、昼、晩、もう一日ずーっと飲んでる感じで
それも、濃いお茶が好きなので、茶葉を急須にたっぷり入れて
エスプレッソみたいなお茶を飲んでいました。
私も父に付き合ってお茶を飲んでいたので
子供のころからジュースよりもお茶
洋菓子よりも和菓子党です。
新茶とともにいつも送っていただくのが
東海道の島田宿の銘菓 黒大奴
なんでも、日本三奇祭の一つとして有名な島田の帯祭りの大奴にちなんだ銘菓だそうで
品のいいこしあんが、昆布入りの羊羹の皮にくるまれています。
昆布入りの羊羹といっても、昆布の味がするわけではなく
このつややかな美しい黒い色を出すためにつかわれているようです。
中に入っているこしあんは、本当に粒子が細かくて
最中や大福のあんとは、また違った品の良さです。
おいしい新茶とともにいただくと
何ともほっこり、いい時間です。
コーヒーや紅茶で、ほっこりテイータイムもいいですが
日本茶だと、時間の流れが本当にゆったりする感じ。
こういう時間、大切ですね。
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さて、今日のお弁当です。
鶏むね肉の明太チーズ焼き
なすとピーマンのなべしぎ
さつま芋のじゃこ煮
卵焼き、ミニトマト。
鶏むね肉の明太チーズ焼きは
塩こしょうして小麦粉をまぶした鶏むね肉を
両面こんがり焼いたところ位、明太マヨネーズを塗って、さらに蒸し焼き。
夕飯に食べるのなら、明太マヨネーズに軽く火を通すくらいでいいのですが
お弁当の場合は、中途半端に生だと衛生的によくないので
明太マヨネーズを塗ったら蓋をして、弱火で蒸し焼きにします。
ここ大事なところ。
明太子に完全に火が通って、白っぽい色になったら
スライスチーズをのせて火を止め、あとは余熱でチーズが溶けるまでおいておきます。
チーズハンバーグなんかの時は、チーズの端がちょっとトロリとなったら取り出し
チーズの形をしっかり残すほうがおいしそうなのですが
個の明太チーズ焼きの場合は、しっかりチーズを溶かすほうが
チーズの下から明太子の色が透けて見えて、おいしそうに見えます。
明太マヨネーズとチーズで、味付けはばっちり決まるので
難しい味付けはほとんどいらないのがうれしいところです。
味噌とピーマンは甘辛のみそ味でこってり味に
さつま芋はじゃこの旨みを生かして、シンプルな塩味で仕上げました。
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