家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
夕飯の買い物に魚屋さんに行くと
ワカサギ一盛り360円!!
安い!!!
これは、迷わず買いです。
ワカサギとすごくよく似た魚にチカというのがいて
こちらは結構安い値段でスーパーの鮮魚コーナに並んでいて
これも、時々買うことはありますが
やはりおいしさから言うと、ワカサギのほうがおいしいですね。
値段もワカサギのほうが高いし。
ワカサギというと、氷に丸く穴をあけて、
そこから釣り糸を垂らして釣るイメージ。
冬の魚です。
実はワカサギ、頭から丸ごと食べられるので
カルシウムをおいしく食べるには、とってもいい魚なんですよね。
しかも低カロリー。
そんなわけで、今日の夕飯は、ワカサギの天ぷらです。
てんぷらを上手に上げるコツって
たいていの料理の本に載っていて、いろいろ書いてあるけど
習うより慣れろ、かな。
何回かやっているうちに、だんだん上手になるというか。
とはいえ、一応コツらしきものがあるとしたら
衣の作り方かな。
てんぷらの衣って、小麦粉に卵と冷水を混ぜたものを加えて作るのが一般的ですが
卵は入れないほうが、絶対上手にかりっと揚がると思います。
実は、私、てんぷらはすごーく苦手で
もともと、揚げ物って、食べるほうもそれほど得意でないので
めったに作らなかったんです。
だから、あの頃、ちっともてんぷらがうまくならなかったんだと思います。
けれど、てんぷらが苦手って、家庭料理研究家としてどうなのよ
と反省し
今から、15年位前
テレビでてんぷらを作らなければならない仕事があって
その時に、失敗せず、カリッと揚げる方法を必死で試行錯誤したのでした。
その結果、自分なりに本に書いてあるコツを検証しまして、
例えば、小麦粉も、卵も冷たくしておいて、水は冷水を使い
あまり衣を混ぜずに具につける
あれって、ちょっとわかりにくいなあと思ったんです。
書いてある通りにやっても、なかなかうまくいかない。
しかも卵1個を基準にして小麦粉の量を割り出すから
普通の家庭でてんぷらを作るにしては、ものすごくたくさん衣ができちゃう
そうなると、衣の量に合わせててんぷらを作ろうとしちゃうんで、
めちゃめちゃたくさんてんぷらができちゃうんですよね。
それが嫌で、ある時卵を使わずに衣を作ってみたら
全然、こっちのほうがいいやんってことになったんです。
さらに、そこに中国料理の揚げ物の衣からヒントを得て
ほんの少しだけベーキングパウダーを入れてみると
冷たい水を使わなくても、混ぜすぎても
絶対失敗せずにサクサクに揚がる衣になることが判明。
さらにさらに、この衣を使えば、
たっぷりの油じゃなくても、上手にさくっと揚がるんです。
てんぷらが、さくっと揚がれば、なんかものすごーく料理上手になった気分になれますね。
揚げたてのワカサギのおいしさは格別。
お家で揚げれば揚げたてを食べられて、しかも格安。
今日のワカサギは、臭みもなく、骨も柔らかで、
塩をパらりと振り、レモンを絞っただけで、ごちそうでした。
今度は空揚げや南蛮漬けもいいなあ。
ワカサギは今が旬ですよ。
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