家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
この前の土曜、BSで「男はつらいよ」をやっていたというのを聞いて
ああ、見たかった~って、思った私。
というのも、私、今まで寅さんシリーズを一つも見たことがないのです。
それで、調べてみたら、「男はつらいよ」の最初の作品のみ
アマゾンプライムになっているのを発見!!
さっそく見てみました。
初、「男はつらいよ」
初、寅さん!!!
めちゃめちゃ、おもしろかった~~~~~~~~~~~!!!!
渥美清さん、やっぱりすごいですね。
声がいいし、活舌がいいし、
なんとも言えない魅力がある。
この映画の中に流れている、東京下町の空気感
これが、すごーくいい。
思ったんだけれど
関東と関西の違いって湿度だと思う。
同じような人情ドタバタ喜劇でも
東京下町はからっとしてる。
関西が舞台だったら、もう少しウエットな感じになる気がする。
お天気の話じゃないですよ。
全体の、雰囲気とか、会話とか、そういうこと。
葛飾柴又の街の感じとか、空気感とか
話し言葉の調子とか
人間の性格みたいのとか
そういうのが、関西に比べて、からっとしている‥気がする。
喜怒哀楽がはっきりしていて
その感情の起伏が直線的で鋭角で
しかも黒白はっきりしていて、
グレーなところがない。
そういうところが、からッと感じるのかもしれません。
(関西だと、もう少し鈍角な感じというか、湿り気を帯びて重たい感じがするんです)
関西人の私には、
逆にそういうところが、みていて、なんかスカッと気持ちが良かったんですよね。
初めて見た寅さんが、またいいんです
超単純で、わかりやすい性格で
憎めないんです。
バカだな~っていうセリフ
関西人は、バカというと、本当にバカにされている感じがするんだけれど
(普通は、アホやなあっていう)
この映画を見たら、
バカだねえっていう言葉の中に、すごーく愛情を感じました。
初回は
久しぶりに故郷に帰ってきた寅さんが
妹さくらの縁談をぶち壊し、
お寺の住職の娘さんに一目ぼれ
そんなしっちゃかめっちゃかの中で
さくらの結婚
さくらが選んだ男性というのがまたすごーくいい人で
やっぱり、さくらは人を見る目があるなあって思った。
泣いて、笑って、ハラハラして、
本当にいい映画でした。
妹さくらを演じておられる倍賞千恵子さんは
ジブリの「ハウルの動く城」の歌を歌っている方だったので
倍賞さんといえば、年配っていうイメージだったのですが
若くてかわいい倍賞千恵子さんもすごーくよかった。
とにかく、「男はつらいよ」シリーズ
こんなに長く愛されている意味が、第一作目を見ただけでもすごーくよく分かりました。
これからBSで、毎週土曜日6時半から、一作品ずつ放送されるそうです。
これはもう、絶対見なくっちゃ。
コメント
奥薗先生、寅さんの映画、初だったんですね~。
私も子どもの頃、大人が見る映画だと思って見たことがなかったんですが、旅行の時のバスの中で初めて見てすごく面白いな~と感動して、他の作品も見たくなったのを覚えています。外出自粛が要請されている中、こういった名作をお家で見るというのもいいですよね。私がバスの中で見たのはマドンナ役が竹下景子さんで、ウィーンに行くというのを寅さんが湯布院と勘違いする話でした。機会がございましたら、是非ご覧になってください。
寅さん、すっかりファンです。もともと、こういう下町の人情ものが好きで
言いたいことを言い合って、でも裏表がなくて、みんないい人たちばっかりで
こういうのは、本当にほっとします。
コロナで大変なことになってきていますが、本当に大変なのは、人の心がぎすぎすしてくることじゃないかと思っているので
みんな寅さん、見たほうがいいと思う。
竹下景子さんの回ですね。見てみたいです!!