でいりいおくじょのBLOG

2020.07.06

プロフェッショナル・お好み焼き職人

NHKの“プロフェッショナル”でやっていた

お好み焼き職人の市居馨さんの回を見ました。

 

この番組、しばらく見てなかったんだけれど

久しぶりに、最近何をやっているんだろうとのぞいてみたら

お好み焼き職人というタイトルが目について、興味を覚え

軽い気持ちで見始めたら、めちゃめちゃ感動しました。

 

お好み焼き職人 市居馨さん66歳

この方、本当にすごいです。

 

お好み焼きの激戦区広島で、当代一といわれ

ビブグルマンにも掲載されている。

 

いやいや、そういう事じゃないんですよ。

っていうか、そのこともすごいんですが

市居さんの、人間性というか、生き方というか

そういうのが、本当にすごい。

 

まじめにコツコツ努力するって

言葉にすれば、簡単だけれど

本当に、寡黙にコツコツ、静かだけれど、すごい努力です。

 

今の時代、目立つことばっかりが評価されて

声を大きく上げた人ばかりがすごいように見えるけれど

本当はそうじゃないよね。

 

この市居さんという方も

今は、こんな風にお好み焼きの世界ですごーく有名なんだと思うけれど

けっして、自分が自分がって感じじゃなくて

自分のやるべきことをただコツコツまじめにやって

もっとおいしくするには、もっとお客さんに喜んでもらうには

それしか考えておられないような感じ。

 

市居さんは、自分自身は未熟だとおっしゃる。

お好み焼き一つ、まだまだ満足のいくものが焼けない

とおっしゃる。

 

それが、本当に本心でおしゃっているのが

からだ全体からにじみ出ていて

バシバシ伝わってくる。

 

しかも、

市居さんのお好み焼き店は、ものすごく人気で繁盛しているわけだから

もっと支店を増やすとかして、もっと儲かるようにすることを考えがちなのに

市居さんは、自分のお好み焼きの技術を次の世代にきちんと伝えることを考えておられる。

 

すごい人が、いるなあ。

市居さんは、本当に人間として尊敬できるなあって思った。

 

市居さんが焼くお好み焼きは

お好み焼きであって、お好み焼きでないというか

私なんか、そこで食べたらぼろぼろ泣いてしまいそう。

 

番組の後半は、

8か月の修業で独立するお弟子さんに対して

不本意ではあるけれど、最後の最後まできちんと教えようとする姿が映し出されます。

 

本当は、8か月くらい修行では、ぜったい無理で

ダメダメだという言葉にならない言葉が、体中からあふれ出していて

その無念な感じが、すごく痛々しくもありました。

 

プロとして、これでいいというレベルって

人それぞれで、仕方ないことかもしれないけれど

歯がゆいだろうなあって、見ていて思いました。

 

私も、まだまだ未熟なので

もっともっと努力せねば

改めて、そう思えました。

 

まだまだ道半ばです。

 

2020年7月5日道半ば

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