家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
1週間前に料理本の撮影が終わって
ほっと一息…と言いたいところなんですが
ここから、もう一つ越えるべき山があるのです。
超えるべき山というのは、原稿書き
撮影する料理のレシピは、
撮影前に全部書き終えているので
小さな修正のみで、それは大したことはないのです。
原稿というのは、レシピにつける、小さな文章やら
本のあちこちに入るエッセイとか
普通はライターさんがいて
そういう文章部分はライターさんが書かれるんだけれど
私は、自分の料理については自分の言葉で伝えたいという気持ちが強いので
私の本は、ほぼ全部自分で書いています。
ライターさんは文章のプロだし
上手に書いてくださるとは思うのですが
私自身の言葉でしか伝わらない、ちょっとしたニュアンスがあるんじゃないかと思っているんです。
それは私のこだわりでもあり
料理に対する責任でもあると思っています。
それは、一番最初に本を出したときからずーっとそうで
少しでも、うまく伝わるように
文章が上手に書けるようになりたいとずーっと思ってきました。
文章を書くのは、マラソンを走るようなもので
日々、コツコツ走るしか、走れるようになる方法はなく
文章も、日々コツコツ書き続けることでしか
上手に書けるようになる近道はないと、多くの方がおっしゃっています。
努力せずに、上手に書ける天才といわれる人もいらっしゃるのでしょうが
私は、残念ながらそうではないので
毎日毎日、文章を買い続けています。
毎日マラソンの練習をするみたいに
”日めくりレシピ”や、”でいりいおくじょの”をコツコツ書き続けています。
上手く書けた日も
上手く書けなかった日もありますが
そういうのも全部、一つ一つが自分の中に積み重なっていくと思っています。
最近ようやく、少し肩の力が抜けてきたな、と思える時があるけれど
まだまだ、いい文章を書けるようになるまでの道のりは長いです。
今回の本も、今の自分の持っている言葉で
思っていることを伝えられたらいいなと思って
一生懸命、書いています。
9月下旬の発売向けて
ラストスパートです。
ふぁいと!
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