でいりいおくじょのBLOG

2020.08.31

読書日記「健康を食い物にするメディアたち」

今作っている本は、健康とも関係があるため

関係する本はできるだけ読んで知識を吸収しておかねばと思い手に取った本

最初は、軽い気持ちで読み始めたのですが

気が付いたら一気読みでした。

 

「健康を食い物にするメディアたち  ネット時代の医療情報との付き合い方」

(朽木誠一郎著  株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 

著者は国立大学の医学部を卒業後、ネットメディアの運営、編集プロダクションを経て

医療関係の報道記者として活躍されている異色の経歴をお持ちの方で

 

間違った医療情報が、間違っているという認識をされないままに流れている状況に

警笛を鳴らしつつ、どのように対処していくべきかを書いてある本です。

 

間違った医療情報が広がるのを防ぐには2つの知識が必要で

 

その情報の信ぴょう性を判断する医療の知識と

ネット上で広がる、ネットのシステム的な知識。

 

そういう意味では、この方は、その2つの知識をお持ちの方なので

読んでいて、説得力あり、興味深いことがものすごく書いてある。

 

その内容は、いちいち、そうそうそうそうって、大きくうなずくことが盛りだくさんです

最初から最後まで、共感しまくり、勉強になることばっかりです。

 

詳しくは、この本を是非是非読んでほしいです。

これは、本当に読んだ方がいいです。

 

で、改めて自分の仕事について考えました。

 

常々、家庭料理というのは健康とか幸せな暮らすに直結するものだと思って

レシピを書いてきました。

 

レシピは、限りなくシンプルで簡単にをモットーにしてきましたが

その水面下では、正しい健康情報を得るために

日々、本を読んだり、他のメデイアに目を通したりしてきました。

 

正しい知識を持って、レシピを書くのと、そうでないのとでは

見た目は同じでも、本質的なところは違うと常々思ってきたからです。

 

そういう意味では

「家庭の医学」という番組で、料理を担当させていただいたことは本当にありがたかったなあと、いまさらながら思います。

 

あの番組は、本当にまじめな番組で、

スタッフの皆さんも本当によく勉強されていて

エビデンスの読み方とか、様々な最新医療情報とか

(きちんとエビデンスがあるものでないと取り上げられませんでしたし

医学論文も読んでおられました)

いろんなことを教えていただきました。

 

あの番組のおかげで、きちんと正しい情報に触れるためには

ベースとなる勉強が本当に大事だという事を知りました。

 

全くの文系人間でも

きちんとした情報源で勉強すれば、

独学でも、かなりの知識を入れることができることを確信しました。

 

今巷にあふれている、医療情報、健康情報から、きちんと正しいことをくみ取りつつ

それを、料理というフィルターにかけ

作りやすさ、美味しさ、楽しさなどの付加価値をプラスしていくこと

そして、実際に作って食べてもらうこと。

 

家庭料理研究家としての仕事は、レシピを考えるだけではなく

やるべきことが、まだまだあると、確信できる本でした。

 

頑張らねば。

 

いずれにしても、この本は、とってもいい本です。

本当におすすめ。

是非是非、多くの人に読んでほしいです。

 

2020年8月30日本

 

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