家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
話題の新書
『読書は「アウトプット」が99%』(藤井孝一著 三笠書房)
を読んでみました。
この本は、ただ読む(インプット)だけではなく
読んだあと、何をするか(アウトプット)によってリターンは10倍にも20倍にもなる
そのために何をするべきか。
本の選び方から、読み方、読んだ後のアウトプットの仕方までを
具体的に指南してくれる本です。
著者は大手金融会社のマーケテイングをしたあと独立
現在は経営コンサルタント。
一方でビジネス書愛読書として、書評やメールマガジンなどで大人気の方。
私は正直、めっちゃ本好きで、月に10~15冊くらいは読んでいるので
まあ、読んでいる方だとは思うのですが
いかんせん、アウトプットが下手というか
読んだら読みっぱなしというか
自分の仕事に関係する本、例えば健康とか料理とか食文化とか
というような本は、自分の本や連載を書くのに必要なので
読書メモを取りながら読むようにはしているのですが
忙しくなってくると、メモを取るよりも読まなきゃという気持ちが先走ってしまいます。
趣味で読んでいるような本となると、もうほとんどが読み散らかしている状態。
本当は、本について語りたいと思っているのですが
自分の周りに、同じような本を読んでいる人がいないし
本の話をし始めると、つい熱くなりすぎて引かれたらいやだし
なんて思うと、
ひたすら自分一人の楽しみとして本を読むしかないのかなあと、
思っていたのでした。
ところがこの本を読んでみると
今日の出来事を話すように、本の話をすればいいのだ
専門家とは知識を持っている人ではなく、アウトプットできる人である。
『本にあって、ネットにないもの』こそ、今の情報化社会に必要。
というようなことが書かれていて
そうか、もっと気楽に、読んだ本について話もいいし
例えば、このでいりいおくじょのに書けばいいんだ、というふうに思えました。
別にきちんとした書評になっていなくても
私が読んで感じたことが、もしかしたら、誰かにとっても必要な情報になるかもしれないし
食文化や栄養の本などは
私というフィルターを通して話をすることで
ネットにはない情報をを伝えることになるかもしれません。
私が読んで知識を得ることは、もちろん大切なことですが
それを消化して、噛み砕いて、
新たな付加価値をつけて発信していくということのなかに
私しかできないことがあるのかも、というふうに思えたのでした。
先ずはできることから。
本を読んでも、それをアウトプットするのがどうもうまくできないなあ
と、感じている私のような人におすすめの一冊。
なんだ、アウトプットって
そんなに頑張らなくてもできるんじゃない?
と思わせてくれます。
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