家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
最後の読書というテーマで
週刊朝日に文章を書かせていただきました。
このテーマをいただいた時
思い浮かんだ本は、何冊かあって
「モモ」(ミヒャエルエンデの名作)
「風姿花伝」(世阿弥が書いた、能の本)
司馬遼太郎さんの本(「竜馬が行く」とか「燃えよ剣」とか)
「風の谷のナウシカ」とか
まあ、他にもいろいろあったんだけれど
やっぱり最後の一冊なら
「4時のオヤツ」(杉浦日向子著)かなと思ったんです。
無人島に持っていく本なら、繰り返し繰り返し読んでも飽きないのがいいけど
最後の本となると、もっと気楽に読めて
この世への未練をたらたら残していけるような本がいいかなと思ったのです。
ああ、あれも食べたかった、これも食べたかった、なんてね。
この本は、オヤツにまつわる短いストーリを集めたもので
どの話も、くすっと笑えたり、ほろっとしたり
すごーくいいの。
写真は、杉浦さんのお兄様がとられたもので(プロの著名なカメラマンです)
写真も温かくてすごーくいい。
何回読んでも飽きないし
何回読んでも、すごーくいい。
本当におすすめ。
私の文章も、よかったら読んでみて。
コメント
「最後の読書」にドッキリして、そういうことなんだと、ホッとして、本屋さんへ行きました。
私も、「その前に『最後の晩餐』について考え」てみました。
一番に思い浮かぶのは、子供のころから大好きだった、 ご飯となすの一夜漬け です。
毎日食べてもあきません。
終わりの時が来た時、私もたぶん、未練をいっぱい持っていると思います。
同時に、人並みに終わりを迎えることができることを、ありがたく思えたらいいなとも。
と、本屋さんで、杉浦日向子さんの 4時のオヤツ を注文したら、
残念ながら 単行本、文庫本とも絶版でした。
なので、ジャングルで見つけてきました。
杉浦さん、かけそばを熱燗を飲みながらいただくのが好きと、言われていたのを思い出します。
今晩、試してみます。
奥薗先生の料理は、今も これからも たくさんの方が、「代わりに作られる」ことと思います。
最後の晩餐は、悩みますね。
あれも食べたい、これも食べたいと、最後はめちゃめちゃどん欲になっていたいな。
「4時のオヤツ」
絶版ですか!?もう水分古い本ですからねえ。でも見つけられてよかった。
杉浦さんは、やっぱ天才だと思います。良い本です、
良かったら、また、感想お聞かせください。