でいりいおくじょのBLOG

2014.08.11

ゴーヤーと水耕栽培

先日、聞いた話。
 

ゴーヤで緑のカーテンを作ったら、とってもうまく育って、豊作!!

たくさん収穫できたので気を浴して今年も植えたら

今年は全滅したそう。
 

なんで?

と思ったら、ゴーヤーって連作できないんですってね。

そうなんですか!?

と、思わず聞き返した私。
 

というのも、20年ほど前、北九州に住んでいた時

まだまだ世の中にゴーヤーというものがほとんど知られておらず

私も、生まれてまだ一度も食べたことがなかった時の話。
 

公園のフェンス一面に大量のきゅうりが実っていて

なんでキュウリが公園になってるんだろう?とおもってたら

それがゴーヤだったんです。
 

で、そのゴーヤはいったいどこから伸びてきているのか、元をたどっていったら

なんとなんと、公園の片隅で芽を出した、たった一本のゴーヤーが

どんどん伸びて伸びて、公園の金網一面に実をつけたってわけ。
 

恐るべしゴーヤー!!

恐るべしゴーヤーの生命力!!
 

そんなゴーヤーの姿が頭に残っているもんだから

プランターで2年続けて植えられたぐらいで枯れてしまうなんて

にわかに信じがたかったけど

近所の緑のカーテン、ブームが去って今年は植えなかったの枯らしたのか

確かに、見当たらなくなってる・・。
 

過酷な自然にはめっちゃ強いのに、人工的な環境になるとめっちゃもろいなんて。

田舎でのびのび育った人間が、都会に出てきて順応できないみたいな。

私も田舎者だから、ちょっとわかる気がするけど・・。
 

だから、これからは水耕栽培ですよ!奥薗さん!!
 

そういわれて、もう一度びっくりした私。
 

水耕栽培といわれても、とっさに言葉の意味が分からず

ヒヤシンスの球根を水で育てるみたいなことですか?

ほら、あの、『科学の友』の付録にセットになってついてきたみたいな・・。
 

とわけのわからないことを言って、ドン引きされる。
 

何言ってるの、野菜!!野菜!!

今や、スイカだって、ジャガイモだって、ゴーヤだって、

ベランダの水耕栽培でバンバン作れちゃうんだから。

土なんてなくても、水と液体肥料の管理だけで、自家製野菜が簡単に収穫できるんだから。
 

そういえば、うちの実家の近所に、水耕栽培のトマト工場があって

土を使わず、水だけで育てているのを見たことがあったのを思い出す。
 

そして、その瞬間、以前読んだ

「ブラックボックス」(篠田節子著)という本がどどーっと思い出され

何とも言えず、ざらっとした気持ちになった。
 

水耕栽培ねえ・・。
 

たとえばそれば、家庭で

ネギの根っこを残しておいて水につけるとか

一回食べた豆苗の根っこで二回目の収穫をするとか

自家製もやしを作るとか
 

そういうのはもちろんありだと思うし

私もそれくらいはやってて、もちろん楽しい。
 

マンション暮らしだと

下の階に土が落ちるとか、土の入れ替えやら消毒やら

不要になった土をどうするかとか

土を暮しに持ち込むのは、結構難しい
 

だから、水耕栽培は都会で植物と暮らすための

一つの選択肢なんだろうなあ。
 

けれどそれが、巨大産業になって

コンピューターで肥料や温度が管理された巨大工場で

まるで工業製品みたいに野菜がどんどん生産されるっていうのは

田舎者の私には

ちょっとついていけない部分もある。
 

無農薬、クリーンな環境

虫食いなどがない美しい野菜たち
 

何が悪いのかといわれれば、悪いことなんてないんだけどね。
 

と、ここまで書いて

観葉植物さえ、満足に育てられない自分の暮らしを思い出す。
 

日々の雑事に追われ

頭から植物のことがすっぽり忘れ去られ

気が付けば、ああ・・・・。

数えきれないくらいやらかした残酷な、あんなこと、こんなこと。
 

懺悔。
 

土か水かの議論をする前に

見直すべきことがたくさんありました。
 

せめて、買ってきた野菜は

自然に感謝しつつ無駄なくおいしくいただきます。
 

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今日の「日めくりレシピ」は

「豚肉とゴーヤのしょうが炒め」です。
 

人気上昇中の生姜炒めに、たっぷりのゴーヤをプラス

栄養バランスもバッチリな一品になります。

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