でいりいおくじょのBLOG

2021.03.15

読書日記「52ヘルツのクジラたち」

本屋大賞候補作、5冊目

読み終わりました。

 

「52ヘルツのクジラたち」(町田そのこ著 中央公論社)

 

この本は、

王様のブランチや読書メーターなどで大賞を取っていたり

インスタの#読書好きな人とつながりたい で、

数多く写真があげられていたり

いろんなところで

泣けると話題になっている一冊です。

 

ざっくりストーリーを描くのがものすごく難しいのですが

子供のころから、親に虐待されて育った女性・キコが

いろんな人に助けられながら、第2、第3の人生を生きていくうちに

自分と同じような境遇で育っている少年を助けようとする話。

 

けれど、そんなに単純な事ではなく

キコを助けようとしてくれたアンさんや

恋人との関係。

 

 

テーマとしては

子供の虐待とネグレクト

ジェンダー、不倫、暴力など

ものすごく盛りだくさんです。

 

確かに、苦しくて、泣けるはなしですが

ちょっと盛りだくさん過ぎたかなあ・・・ってかんじもちょっとする。

 

ちなみに、タイトルにある52ヘルツのクジラとは何か。

 

本の帯の後ろに書かれている説明によると

他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く

世界で一頭だけのクジラのこと。

 

たくさんの仲間のがいるはずなのに

何も届かない、何も届けられない

そのため、世界で一番孤独だと言われているのだそう。

 

世界に一等だけのクジラのはずなのに

タイトルは”クジラたち”ってなっているところに

作者の、意図が感じられて

 

つまり、この本に出てくるのが

自分の気持ちをうまく伝えられない人達ばかりで

分かってほしい、わかってほしい

とその気持ち違いたいほど読者には伝わるのだけれど

本当に伝えたに人には全く伝わらない。

 

ここが、読んでいて苦してくて切ないストーリーでした。

 

2021年3月17日本

 

 

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