でいりいおくじょのBLOG

2021.03.23

ナイルパーチの女子会

 

「ナイルパーチの女子会」

全8話、終わりました。

面白かった~。

 

このドラマ

原作が、とにかく面白くて

去年、一番ハマった小説だったんです。

 

そういうのって

ドラマになると、意外に面白さが半減してしまうこともあるのですが

今回のドラマは

いろんな細かい部分が、いい感じに整理され

 

女同士の生態系が崩れていく感じが、

ものすごく伝わってきたし

 

いろんな人間関係のこじれが

いい感じに整理されていたのが、すごくよかった

 

美人で、頭が良くて、お金持ちで、商社に勤めている絵里子と

主婦ブロガーの翔子

 

普通なら出会うはずもない二人。

 

もともと、二人とも友達付き合いが下手なタイプではあるけれど

出会わなければ、それなりに、なんとか、やっていけたはず。

 

けれど、この二人が出会うきっかけになったのがSNS。

 

突然現れた、人と人をつなげるシステムによって

合うはずもなかった二人が出会い

それまで守られてきた、生態系の均衡が崩れる。

 

それはまるで、ナイルパーチ(魚)が住むアフリカの川に

日本の商社の人間が現れ

 

それまでカヌーに乗って魚を取っていた人々に

近代的なビジネスのやり方で介入し

現地の人たちの暮らしを壊してしまうようなもの。

 

カヌーで魚を捕るやり方は、

商社の美自然マンから見たら、効率が悪く見えるけれど

 

そこで暮らしている人々にとっては

決して不幸でも非効率でもない。

 

それと同じように

絵里子と翔子

それぞれの世界の中で、それぞれのやり方で

それなりに幸せに暮らせたはずなのに

絵里子というナイルパーチが、翔子の生態系に入りこみ

 

証拠の暮らしをぐちゃぐちゃにした結果

自分の暮らしもぐちゃぐちゃになって、

最終的には、自分の居場所もなくしてしまう。

 

小説を読んだ時も、

そういう、2つの対比を思ったけれど

今回、ドラマの方が、その対比が、より明確にわかりやすく描かれていました。

 

また、女の友情というのがこの物語の最大のテーマなのですが

女の友情の危うさ、

それに振り回されてしまう弱さ

それを利用して生きるしたたかさ

また、最終的には、

壊れないようにそっと大事にするために何が必要か

 

みたいなことが、本当に上手に描かれていて

ワカル、ワカル、ワカルって感じでした。

 

そういう意味でも、すごくいいドラマでした。

 

本を読み終わった時、さみしくて

ナイルパーチロスに陥ったけれど

今回、ドラマが終わって

二度目のナイルパチロスです。。

 

ああ、なんか、また、当分いろいろ考えてしまいそう。

 

 

 

ナイルパーチ

コメント

  1. しんちゃん より:

    同じくです!!
    奥薗先生もナイルパーチロスだったなんて
    めっちゃうれしいです!\(^o^)/
    全8話、録画しているので、いまだに繰り返し
    見てしまいます。
    小説は読んでいないのですが、このブログを読んで
    読みたくなりました!

    1. 奥薗壽子 より:

      ナイルパーチ!!
      良いドラマでしたよねえ~。
      小説はもう少し、細かいいろんなことが書かれていて
      小説は小説ですごーくいいので、是非是非読んでみて下さい。

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