家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
バレンタインデーですねえ。
この歳になると
別にバレンタインデーだからといって
なにかそわそわと準備をするなんてこともないですが
でも、なんとなくチョコレートケーキでも焼いてみたりしてしまいます。
冷蔵庫を見るとバターの量が少し足りなかったので
スーパーに買いに行ったら
バター売り場に並べられているのが、全部無塩バターだったのには驚きました。
バレンタインデー→手作り→無塩バター
っていう図式なんでしょうが、
有塩バターも置いておいて欲しかった・・・。
有塩バターに含まれる塩分量は
バター100gで約1.9g
まあ、お菓子を食べるのに塩分を摂りたくない人もいるでしょうが
無塩バターを使って、塩を入れるんだったら
(塩を入れたほうが、確実に味がしまって美味しい)
最初から有塩バターを使ったほうが、簡単だと、私は思うんです。
指3本で塩をつまんた時のひとつまみが、約1g
なので、1.9gは約2つまみ。
しょっぱくなくて、甘みが引き立ち、美味しいと感じるレベルの量です。
で、
バター100gに対して、小麦粉100g、卵2個(100g)
っていうのが、基本のバターケーキの割合で
これでパウンド型1個(8~10切れ)、あるいはカップケーキ8個作れます。
となると
一切れ当たり0.2gほどだから、それほど問題になる塩分でもないと思うんです。
更に、無塩バターって、お菓子以外に何に使うんですかね。
有塩バターは焦げやすいといわれるけど
料理に使うなら、絶対有塩のほうが美味しいと思う。
砂糖も、最近の私は
お菓子作りには、黒砂糖を使うことが多くなりました。
ボデイーのしっかりした、コクの有る甘さになるので
少量でも満足感が出るんですよね。
更に、チョコレート生地には砕いた板チョコとくるみを混ぜます。
製菓用のチョコチップって、可愛いけど
板チョコ砕いたほうがはるかに安上がりで、美味しいと思うんですよ
ちなみに板チョコを砕く時は
銀紙をめくらず、
銀紙の上から麺棒で叩くと、飛び散らず、上手に砕けます。
ほんのちょっとしたことだけど、めちゃ楽です。
生地が出来上がったところで
インスタントコーヒーをほんの少しパラパラと入れるのが私流。
チョコレートとコーヒーの組み合わせって、ちょっと大人な感じで好きなんです。
焼きあがったチョコレートケーキは
いつもの私の味で
ゴツゴツしたチョコレートも、かすかに香る珈琲の香も
カリカリとした表面の食感も
大好きな味に仕上がりました。
でもね~
なんだろうなあ~。
なんか、足りないんですよね。
スーパーのレジで、私の前に並んでいた女の子のかごに入っていた
グラニュー糖と無塩バターと小麦粉と製菓用チョコレート。
本当はなんだかちょっと羨ましかったんですよね。
残った後使う当てもないのに
グラニュー糖や無塩バターを買って
割高感満載の製菓用チョコレートを買って
ラッピング用の箱やリボンやペーパーを買って
あんなふうに、ドキドキしながら手作りチョコをつくるなんて
いいなあ。
もしも、あの頃に帰れたら
絶対、グラニュー糖買って、無塩バターかって
割高の製菓用チョコレートかって
ケーキを作ってやる!!
って、実は密かに思っていたのでした。
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