家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
最近火災のニュースをよく目にします。
そのたびに、自分も気をつけなくちゃと気を引き締めています。
以前、家電製品の安全セミナーの講師として
全国各地で
家電製品の安全な使い方の話をする仕事をさせていただいていたことがありました。
そのセミナーでは
専門家の方々から実際に起こった事故の症例の話を聞くことができ
私自身、とっても勉強になりました。
台所の火災といえば
やっぱり天ぷら油による家事というのがやっぱり多いようですね。
揚げ物をしている時は、宅急便がきても、電話がかかってきても
絶対火の元を離れない、という強い意志が必要ですね。
最近は、自動消火装置が義務付けられましたので
新しい機種のものだと、自動的に火が消えるようになっているはずですが
それでも、やっぱり火の元を離れないというのは、絶対のお約束です。
その時、天ぷら油がどんな風に火災になるかという実験の映像を見たのですが
ガスの火が天ぷら油に引火するのではなく
油自体が、高温になると発火するんですね。
本当に怖いです。
油から、バッて感じで爆発みたいに火の手が上がるの。
と言うことはつまり
火を使わないIHでも、油の火災は起こるということですので
IHだからといって、安心はできません。
最近は、フライパンを使って、少ない油で揚げ物をするのが一般的になりました。
確かに、天ぷら鍋でたっぷりの油を使うのって、無駄な感じがするし
少ない油でも充分おいしく揚がるから
それ自体はいいと思うのですが
知っておいたほうがいいこともいくつかあって
油が少ないということは
思っているよりも短い時間で油が高温になるので
まめに火加減の調節をする必要があるということ。
それから、これは私の経験から、あちこちでお伝えしていることなのですが
フライパンで揚げる場合
炒めものをする感じで柄を手前に向けたまま揚げ物をすると
柄に体があたって、
フライパンをひっくり返したり、中の油をこぼしたりする危険があると思うんですよね。
だから私は、揚げ物をする時は取っ手を向こう側に向けています。
気をつけていれば、フライパンの取っ手に当たることはないとは思いますが
料理をしている時って、あれもこれもと注意も散漫になりやすいし
とっても向に向けておくくらい、対して手間もないのだし
それで、ほんの少しの危険を回避できるのであれば
やったほうがいいと思うんです。
それからもう一つ
揚げ物が終わって火を消す時
「火を消した~」
って、声に出して確認すること。
揚げ物のあと、火を消し忘れるとこれもまた危険なので
まあ、忘れることはないと思っても
「消した」って声に出して言う習慣をつけておくと
安心です。
そういえば今日の新聞で、気になる記事がありました。
IHクッキングヒーターの上に
市販の汚れ防止マットをひいて天ぷら鍋の油を加熱すると発火のおそれがあるので
使用方法に注意するように国民生活センターが呼びかけているそうです。
それによると、IHヒーターには
鍋の温度を検知して自動的に火を消したり弱めたりする昨日がついているのだけれど
そのマットを引くと、それが遮られて、正しく測れなくて
油の温度が上がりすぎるのだそうです。
何れにしても、火災に関しては気をつけすぎても気をつけすぎることはありません。
外出するとき、寝る前
「火、消した~」
って、ここでも声にだして確認。
火を消したかどうかって、駅まで行って、ふと心配になることとかあるんですけど
声に出して、確認しておくと、以外に記憶に残るもので
自分の心の安心のためにも
声出し確認はおすすめです。
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