家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
「綺麗な人は、やめている。」
〈楊さちこ著 幻冬舎〉
という本が目に止まり、
いったいきれいな人は何をやめているんだろうかと気になって
読んでみました。
帯のところのサブタイトルに
「はじめる」よりも「やめる」ことが
人を美しくする。
とあります。
私も、若いころは少しでもキレイになりたいと思ったこともありましたが
ある時期を境に、
「きれい」よりも「元気」とか「健康」とかのほうが気になるようになりまして
でも、だからといって
元気があれば、きれいじゃなくてもいいかというと
そういう意味ではなくて
いわゆる美魔女には、どう頑張ってもなれないと自分でわかっているから
外見は、歳相応でもいいかと思っているのです。
でも、その一方で
若く見られたりすると、めちゃ嬉しかったりするわけだから
やっぱり、本心は少しでも若くいたいとか綺麗でいたいとか思ってるんですよね。
だから、この手の本にもめちゃ反応する・・・。
著者は、香港在住の中医学美容のプロ。
読んだ後の第一印象は
香港は世界の平均寿命では男女とも一位
さすがに健康への意識が高いなあということでした。
各所に香港のセレブマダムのことが書かれているのですが
オオーッ、そ、そうですか~
綺麗な人は、意識が違うんだなあ~と感心しきり。
まっ、それはともかく
この本にはとりあえず、やめてみる価値のあるものがズラリと書かれています。
タバコ、お酒はもちろん
冷たい飲み物、冷たい果物
シャワー、ヘアージェル、泡洗顔、シャンプー、お風呂のスポンジ
コンビニ、夜食、枕・・・・等等。
私自身の生活に照らし合わせてみると
タバコもお酒も、もともとやらないし
冷たい飲み物も冷たい果物も、好きじゃないし
用もなくコンビニに行ってお菓子を買ったり
夜食を食べることもないし
お風呂に浸からずにシャワーで済ますこともないので
ここに書かれていることの8割くらいは、
はじめからやっていないか、ずっと前にやめていることでした。
が、その中で、特に私がやめてよかったと思えることは何だろうと考えてみると
何と言ってもお風呂で体を洗うナイロンタオル。
ほら、ザラザラしていて、こするとけっこう気持ちのいいやつ。
実は、体中ひどい乾燥に悩まされていたことがありまして
空気が乾燥する冬場はもちろん夏でもお風呂上りの保湿クリームは欠かせませんでした。
あるとき、五木寛之さんのエッセイを読んでいたら
身体は石鹸で洗わない、髪の毛はシャンプーで洗わないと書いてあって
ええーっ、それって、あり?
って思ったんですよね。
だって、石鹸つけずに洗うって、気持ち悪くないのかなあと。
で、そのことを周りの人たちに話すと
そういう人、増えてるみたいですよ、と普通に返されて
あっ、そ、そうなんですか~って、びっくりしまして。
更にその後、藤田紘一郎先生の本を読んでいたら、
お風呂に入って石鹸で体を洗うだけで皮膚常在菌の90%が取れてしまう。
10%残っていると、若い人なら12時間くらいで元に戻るが
年をとると20時間もかかる。
と書かれていて、
こりゃ大変だと思ったわけです。
その当時私は、ナイロンタオルでゴシゴシ体を擦って洗っていたので
〈あのザラザラした感触が、けっこう気持ちいい〉
皮膚常在菌を90%以上落としていたのは明らか。
皮膚常在菌というのは、皮膚の表面で、いろんなトラブルから肌を守ってくれている菌で
もちろん乾燥も何かにまけるのも防いでくれる。
毎日毎日せっせと落としていたので、回復する間もなかったはず。
それに気づいてからは
ナイロンタオルもスポンジもやめ、
気になるところだけ手に石鹸をつけて洗うという方式にかえました。
加えて、顔を洗うのも、夜は洗顔料で顔を洗うにしても〈化粧を落とすため〉
朝は、洗顔料なして、ぬるま湯でジャブジャブ洗うだけにかえました。
その結果、身体の乾燥も、顔の乾燥も、見事になくなりました。
乾燥による体の痒みもほぼなくなりました。
更年期に入ると、特に女性は身体が乾燥して痒みが出やすくなるそうです。
もし、私のような肌の乾燥の悩みがあるなら
体や顔の洗い方を、ちょっと見なおしてみるのはいかがですか?
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