家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
「女性のためのコレステロールガイド」
(天野惠子、ヘルスサポート研究会カナン著 保健同人社)
という本があります。
初版が2010年4月なので
中に書かれている数字は若干古いものもありますが
基本的な女性の体の仕組みを知るには、とても良い本です。
そもそもなぜ、女性のほうが長生きなのか
という疑問に対して
答えは諸説あるのでしょうが
多くの場合、一定期間女性ホルモンに守られているおかげで
身体の不具合が起こりにくくなっていて
それが平均寿命の差の10年だと、先日のクローズアップ現代でも言われていました。
女性ホルモン、エストロゲン。
この本によれば
女性は初潮を迎える頃から女性ホルモンの血中濃度が一気に上がり
その後、分泌量はどんどん上がってピークを迎え
30歳代の後半頃、卵巣機能の衰えとともに低下していき
閉経とともに卵巣からのセストロゲンの産生は止まるのだそうです。
エストラゲンの分泌低下により
血管の拡張機能が弱まって高血圧になったり
インスリンの働きが悪くなって、じわじわ高血糖状態になったり
骨密度が急速に低下し始めて、骨粗しょう症のリスクが上がったり
LDLコレステロールの肝臓への取り込みが減少して血中に増加し
コレステロール値が上がって脂質異常症になったり
その結果動脈硬化のリスクが高まったり
若い時は女性ホルモンというボディーガードに守られていて
なんか得してる感じですが
閉経を境に守ってくれるものがいなくなると
一気にいろんなリスクが目の前に現れるんですね。
女性は大変です。
そうなると、50歳位をめどに生活を見なおしていかないと
それまでと同じに暮らしているだけでは
確実に、血圧は上がり、コレステロール値は上がり
骨密度は落ち、内臓脂肪が増えて、生活習慣病のリスクが高まるってことになるわけです。
つまり、ここが正念場。
まずは、そういう風に身体が変化すると認識して
食べ物や生活を、ほんのちょっと気をつける
これ、大事ですね。
私自身のことで言うと
やっぱり、食べる量が増えたわけでもないのに
体にどんどん脂肪がつきはじめた時があって
いわゆる、オバサン体型ってやつですね
その時に、これはやばいんじゃないかとちょっと思いまして
食べる方は、職業柄、あまり制限もできないし、
食べるのも作るのも大好きなので
塩分やカロリーのとりすぎには注意しつつ
野菜をたっぷり食べるとか、脂肪の少ない部位を選ぶとか
煮物や蒸し物など、油を大量に使わない料理法にするとか
まあ、それはストイックにならない程度にやって
その一方でウオーキングを始めたんです。
ウオーキングは、正直ダイエットというか
体重を落とすには不向きかもしれませんが
(正直、2年くらいやっていますが体重は殆ど減っていません)
体脂肪は、けっこう簡単に落ちます。
ポッコリおなかも、2~3ヶ月で、けっこうスッキリします、ホント。
閉経の時って、内臓脂肪がつきやすく
この時期に内臓脂肪が一気につくと
見た目だけの問題ではなくて
いろんな病気のリスクが高まるというのは確かなようで
そういう意味でも、ウオーキングはおすすめです。
更年期、っていう言葉、ほんとに言い得て妙だなと思います。
「更」っていう文字は新しいものと入れ替わるという意味があるから
人生の前半、後半って感じで
後半の人生が、前にも増していい人生にするための節目というか
そんな感じがするんですよね。
ここをどう乗り切るか。
私自身も未知なる世界なので、興味津々。
楽しみながら、自分の体をいたわり
人生の後半戦の新しいスタートを切れたらいいなと思っているところです。
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