でいりいおくじょのBLOG

2013.03.06

都道府県別生命表

昨日のクローズアップ現代で
沖縄県の平均寿命が取り上げられていました。
男性30位、女性3位。
かつては、日本を代表する長寿県と言われてきた沖縄ですが
その原因は、脂肪のとりすぎという食生活が指摘されていました。
つい先日、厚生労働省が2010年度の都府道府県別生命表を発表しましたが
それによると
男性は
1位 長野県
2位 滋賀県
3位 福井県
女性は
1位 長野県
2位 島根県
3位 沖縄県
 
女性は長い間沖縄がトップだったのに
今回3位になりました。
 
元々は長寿県だった沖縄の平均寿命が下がっている理由としては
1960年台にいち早く食の洋風化が始まり
脂肪をたくさん含む肉食や揚げ物などが食卓に入ってきたことが指摘されていました。
 
今の30代40代の人の油の摂取量も
国の脂肪摂取基準量をオーバーしているそう
 
確かに油の多い食べ物って美味しいし
脂分の多い食事って、習慣化してしまうと
あっさりしたものが物足りなかったり、味気なかったりするようになる気持ちも
分からないでもないです。
 
でも、だからといって、習慣とか嗜好だけですませられないのが健康の問題。
 
そして、この脂肪のとりすぎの問題は
沖縄だけの事ではなくて、どの地域に住んでいる人でも
起こりうるところが、更に問題ですね。
 
外食やできあいのおかずを否定するつもりはないけれど
無防備に便利さを丸ごと全部受け入れてしまうと
やっぱり、自分ではそんなつもりでなくても
大量の脂肪を取り込むことになる気がするんです。
 
同じように、食べたいものを食べたいように食べる食生活にも
やっぱり、同様の危うさがあります。
 
新聞によると
長野県の長寿の理由としては
丁寧な地域医療の持続、高齢者の就業率の高さ
公民館活動が活発で生涯学習に力を入れていること
等が挙げられていました。
 
つまり、これって
まめに自分の体を点検して
生きがいや好奇心を持ち
人とのつながりを大切にして暮らすってことですね。
 
当たり前といえば当たり前のことで
一見簡単そうに思えるようなことだけれど
現実に照らし合わせてみると
やっぱり、常に意識を持っていないと難しいと思います。
 
でも逆に言うと
健康への関心が高まって
当たり前のように、体のこと食べ物のことを考えられるようになったら
いいですね。
 
昨日は揚げ物を食べたから
今日はあっさり鍋ものにしようとか
 
油を使った炒めものばっかりだから
もう一品はおひたしにしようとか
 
あるいは、脂肪の多いばら肉ではなくて
たまにはもも肉や胸肉を使ってみようとか
 
沖縄の一部の地域で
保健所や栄養士さんによる栄養指導が成果を上げているという話が紹介されていました。
 
そんな取り組みを助ける意味で
簡単にできて、健康にもいい家庭料理を紹介する
家庭料理研究家の役割や使命というものをいうものも、
あらためて感じました。
 
平均寿命は
男性 79.59歳
女性 86.35歳
 
こうなると、長生きするということが目的ではなく
いかに、元気に最後の時まで過ごすかということが大事な気がします。
 
無理したり、我慢したりするのじゃなく
ほんの少しだけ努力したり、意識したりする。
元気に過ごすために、それくらいならしてもいいなと思えるようなことを
家庭料理研究家として提案し続けられたらとあらためて思いました。

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