家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
梅仕事という言葉にあこがれて
毎年梅干をつけていた時期がありました。
梅干作りはもちろん楽しかったし
出来上がりを待つ時間もわくわくしたのだけれど
それをやめたのには理由があります。
理由はいくつかあるのだけれど
一番大きな理由は、
レシピを書く時に、自家製の梅干ではレシピをかけないという事なんです。
その当時、私は昔ながらのやり方で梅干しを作っていたので
20%くらいの塩分で作っていました。
そのうち、せっかく手作りするんだからと
徐々に塩分を減らしていましたが
それでも13%くらいまでしか減らせませんでした。
ところが、市販されている梅干は減塩タイプが主流で
大体8~10%塩分です。
そうなると、
自家製の梅干を使ったレシピでは
一般的なレシピを書けなくなり
一般的な梅干レシピを書くためには
市販の梅干を買ってきて、試作するしかなくなってしまったのです。
どうしたものか
悩みましたが
今、自分で梅干しを作る人と、市販の梅干を買う人と
どちらが多いかということを比較して
最終的に、梅干しは買ってくる人の方が主流だとおもい
私も、市販の梅干を使うことにしたのでした。
家庭料理は、日々変化します
手作りと市販、どちらがいいとかっていう話ではなく
梅干は、今の時代、買ってくるものになったという判断です。
今なら、8%塩分の梅干を作ることもできますが
それでも、やらないのは、
やっぱり、市販の梅干をいろいろ買ってみて、使ってみて
今の時代の、普遍的な梅干というものを知って料理するべきだと思っているからです。
それは、たぶん、梅干しだけの話ではないと思っています。
常に、スーパーや市場をうろうろして
今の家庭料理の、根っこを支えている、食材について知ること。
そして、普通に手に入るものを使って料理すること
そうして、それに合わせて
少しずつ、家庭料理を変化させていくこと
それもまた、家庭料理研究家の仕事だと思っています。
かんさつ、かんさつ
コメント
毎日楽しく拝見しております(^^)
梅干し作りは憧れでいつか自分でと思ってはいますが、いまは両親が作ってくれたものをありがたくいただいています。奥薗先生の『普通に手に入るもので料理する』という考え方にとても共感しました!ただ私は市販のものはいつも添加物などが気になってしまってなかなか手が出ない状況です。。
奥薗先生は添加物をどう捉えていますか?ご意見お聞かせください。
よろしくお願いします!
添加物について、今日のでいりいおくじょのに書いてみました。
まとまりのない文章になってしまいましたが、よかったらご一読くださいませ
梅干しって何か特別な存在な気がします。
私は干さないレシピで梅干しならぬ梅漬けを毎年、今のところ笑、作ってます。
コロナウイルスも変わるから生き延びているので😞、私達人間も変化を楽しむくらいがいいのでしょうね😊
私たちも日々変化し続けています。
っていうか、変化していくからこそ、楽しいだと思います。