でいりいおくじょのBLOG

2021.09.27

読書日記「九十八歳。

佐藤愛子先生の本(エッセイ)は

発売になると必ず買って読んでいます。

 

もはや、こうなると追っかけみたいな感じ。

 

「九十歳。何がめでたい」で

もう、これで最後です。

っておっしゃっていたような気がするんだけれど

まだまだ、お元気で何より。

 

最新刊も

全部面白く拝読しました。

 

「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」(佐藤愛子著 小学館)

 

しんどくてぼーっとされることが多くなったり

倒れて、顔面打撲されたり

大変なことはあっても、

ご本人曰く、口だけは達者なんだとか。

 

本当に全部面白かったですが

一番面白かったのは

「マグロの気持ち」という章

 

98歳になられても

毎日、日曜も祭日もなく机に向かって書き続けておられるのだそう。

まさに、泳ぎ続けないと死んでしまうというマグロと同じ。

 

25歳の頃から、売れても売れなくても毎日せっせとかいて

70年以上。

 

書くことが楽しいかといえば、うーんと考え

書きつぶしてばかりで苦しくないかといえば、うーんと考える。

楽しいもくるしいもなく

マグロはただ泳いでいるだけだと言い放つ

 

98歳まで書き続けておられる先生、本当にすごいわ。

 

愛子先生のお父様は

大衆小説を書いておられた小説家で。

 

何年も精力的に多くの作品を書いてこられて

だんだん書く力が衰えてきたところに

編集者から、苦言を呈され

小説を書くのをやめてしまわれた。

 

小説を書くのをやめられたお父様は

普通のおじさんになって、76歳で亡くなられたのだそう。

 

たぶん、98歳になっても、毎日毎日書き続けられる先生。

旨く書けない日が多くなっても、やっぱり休みなく書き続けておられるのは

マグロとして、死ぬまで書き続けて

物書きとして最期を迎える覚悟なんだなと感じました。

 

素晴らしい。

 

私も、最後の最後まで自分で食べるものは自分で作って食べたい

と思っているので

愛子先生の子の生き方は憧れです。

 

でも、ここでハッと気づく

98歳になるまであと40年もある・・。

 

はあ~~~~~っ、先は長い。

先が長いってことに気づいたら

ますます、そのすごさにおののきました。

 

できる限り、後に続きたいと思っております。

 

2021年9月26日本

コメント

  1. さらさら より:

    奥薗先生
    はじめまして。ドキドキしながら初コメントさせていただきます。
    ずっと先生のお料理に助けられてきた一人です。
    (「風味バツグン 和風 ケーキ&クッキー」発売時から)

    そして初めてのコメントなのに、突っ込ませていただくこと
    お許しください。

    先生!30年?違うと思います。
    あと40年です!ですよね??

    その時間の流れる中、年齢を重ねどんなお料理が生み出されるのか
    それを勝手にホントに楽しみにしています。

    1. 奥薗壽子 より:

      ほんまや!!!!
      計算間違いしてる!!
      あかん、ぼけ始めてる‥。
      教えていただき、ありがとうございました。

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