でいりいおくじょのBLOG

2021.10.29

回鍋肉って・・。

Youtubeで回鍋肉を紹介したとき

回鍋肉について書こうと思っていてうっかりしていました。

 

回鍋肉って、豚肉とキャベツとピーマンをピリ辛味噌味で炒めた料理

ってことになっていますが

このスタイルを作ったのは

かの陳建民さんなんだそう。

 

陳建民さと言えば、健一さんのお父さんで

日本にマーボー豆腐やタンタンメンなど

様々な中華料理を日本に定着させた偉大な方。

 

「鉄鍋の掟」(陳建一著 KKベストセラーズ)

という本によると

もともとの料理は、豚肉と葉ニンニクとを炒めた料理で

それを陳健民さんが日本に来られた時、

キャベツとピーマンで作ってはどうかと思いついてやってみたのが最初で

そのまま、日本の回鍋肉=キャベツ&ピーマンとして定着したのだそう。

 

豚肉も、固まりのバラ肉をゆでて、

それに重しをして、固まりベーコンみたいに四角く成型し

それをタテに薄く切って使うのが正式な方法なのだけれど

(回鍋肉の”回”は一度茹でたものを、また鍋に戻して使うという意味)

これに関しては、日本の回鍋肉は薄切りの豚肉で作るのが主流になりました。

 

たぶん、中国では肉って、普通、塊で売られているから

かたまりのままゆでて薄切りにする方法になっただけで

日本は、薄切り肉が手に入りやすいから

それで作るレシピに変わったんだと思いますねえ。

 

それにしても

陳建民さんによって、日本に紹介された中華料理が

日本で作りやすいように、変化して

いつの間にか、日本の家庭料理として定着しているのが

なんか面白いなあと思います。

 

この本に紹介されている陳家の回鍋肉は

甜面醤や、豆板醤や、豆鼓まで入っています。

 

でも、そういったものを一切使わず、普通の日本の味噌で作る回鍋肉も

不思議と日本人の口にあい

日本の食卓にしっくりなじみます。

そういうの、料理の面白さだなって思います。

 

甜麺醤も豆板醤も使わず、家にある調味料で作れる回鍋肉。失敗なく、きちんと味が決まるコツを紹介します。 – YouTube

 

2021年10月28日鉄鍋の掟

 

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