家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
高野豆腐の箱の裏を見ると
必ず、味付けの終わっただし汁の中で煮て下さい
と書いてあるんです。
知ってました?
私は常々それがなぜなのか、疑問に思っていて
疑問に思ったら、答えがわかるまで、とことんやってみないと気が済まない性格で
調味料を入れる前の、要は水だけで煮たらどうなるのか
やらずにはおれませんでした。
で、やってみると
なんとなんと
水だけで煮たほうが、はるかに柔らかくなるし
その方が絶対に美味しいのです。
これは、私にとって大きな発見でした。」
今から20年以上前のことです。
その時、私の頭に一つの疑問が浮かびました。
こんな簡単なこと、高野豆腐メーカーさんが気づいていないはずはない。
なのに、なぜ、味付けの終わった煮汁で煮るように表示されているのだろう
という事でした。
考えてもわからないので
メーカーさんに電話して聞いてみたのですが
教えてもらえません。
それで、どんどん疑問がばかリが大きくなり
何回もしつこく電話をかけているうちに(ストーカーではありません、念のため)
ようやく教えてもらえることができました。
その返答とは
水で煮ると、高野豆腐が煮崩れるので
それがクレームになりかねないから、それを避けるために
味付けの終わった煮汁で煮るように書いてあるのだ
と言うこと。
やっぱり、私の得た結論は正しかったことが証明されました。
つまり
水で煮ると、煮崩れるリスクがあるくらい柔らかくなるのです。
以来、私の高野豆腐の煮方は
最初に水だけで煮て、柔らかくなってから調味料を入れるという順番になりました。
それ以来ずーっと、そのやり方をやってきました。
しかし、このやり方には弱点があります。
水だけで煮ると高野豆腐がどんどん水を吸うため
煮汁がなくなって、鍋底にくっつくリスクと
高野豆腐が柔らかくなりすぎて煮崩れるリスク。
ここを、どうにかして解決せねば。
そこで煮すぎない加熱時間を決め
もし仮に煮崩れたときの対処法なども考える
そのことで、きちんとフォローしつつ
失敗しない奥薗流を作り上げてきました。
けれど、実際は
もっといい方法があるのではと
心の中では、ずーっと考えてきました。
そうして、行きついたのが
今回Youtubeで紹介した
レンジ加熱で戻す方法です。
これなら、焦げ付く心配もなく
煮崩れる心配もありません。
でも、もしかしたら、もっといい方法があるかもしれないという思いから
正直3年くらい、このアイデアを温めてきました。
だから、今日Youtubeで紹介したのは
ある意味、一つの完成形であり
自分の納得する形です。
これで気楽に高野豆腐を食べてもらえるようになったらうれしいなと思っています。
ぜひ挑戦してみて下さい。
人気の乾物シリーズ!!高野豆腐と豚肉で作る肉豆腐。一瞬で味がしみしみ、しっとり柔らかく仕上げる方法を紹介します。 – YouTube
コメント
大人のかしこい手抜きごはん の本を見てグラタンを作りました。美味しかったし、面白かったです。自己流で麻婆豆腐を作った時は味見しながら、全部たべてしまいました。
好奇心と探求心、自由な発想からのレシピを教えて下さり、いつもありがとうございます。
本を買って下さってありがとうございます。
作って下さって、めちゃめちゃうれしいです。
料理を楽しみながら作ってもらえたらと思っています。
これからもよろしくです。