家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
高野豆腐についてもう少し書かせてください。
というのも
昨日高野豆腐の肉豆腐をYoutubeで紹介したら
びっくりするほど柔らかくなりました。
キシキシしなくておいしいです
という、うれしいコメントをたくさんいただきました。
そんな中で、
上手にできませんでした。
というコメントをくださった方がいて
私はあっ、と思いました。
高野豆腐ではなく、しみ豆腐を使われたのでは?と思ったのです。
実は、高野豆腐と似ているものに
凍み豆腐というのがありまして。
この二つ、どう違うかというと
凍み豆腐というのは
文字通り、豆腐をそのまま凍らせて乾燥させたもので
行ってみればフリーズドライです。
一方高野豆腐というのは、
豆腐の表面に薄く炭酸カリウムをからめて
低温熟成させて乾燥させたものなんです。
(私は、高野豆腐の工場で
製造現場を見せてもらった事がありますし
本物の凍み豆腐も料理したことがあります)
高野豆腐は、
その低温熟成の工程があることで
柔らかく煮えるように工夫されていることで
出来上がりがしっとり柔らかいのです。
水だけで煮ると柔らかくなりすぎる可能性があるのは
そのせいです。
一方凍み豆腐は
煮崩れる心配はないけれど
しっとりやわやわにはなりません。
出来上がりの食感が全く違うので
旨くできなかったという方は
凍み豆腐を使われたのでは?って思ったんです。
でも、スーパーおいてあるのは、高野豆腐のみで
しみ豆腐を見かけることは、ほとんどないんですけど。
で、上手にできなかったという方に返信をして
それを確認したところ
使ったのは高野豆腐だったとのこと。
ん?なんで?って思ったら
めちゃ古いものだったということが判明しました。
確かに、古いものだと、柔らかく煮えません。
嗚呼・・・。
そんなわけで
もし、これから料理しようと思っておられる場合
高野豆腐と書いてあるか
原材料に炭酸カリウムが書いてあるか
そこをチェックしてみて下さい。
それから、賞味期限もチェックしてみて下さいね。
賞味期限が切れているような、ものすごく古いものだったら、
柔らかく煮えない可能性、ありです。
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