家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日も朝から
読むレシピ3の原稿書きです。
一日家にこもって
黙々と仕事をしていると
昨日講演会で訪れた千葉県袖ヶ浦のことが思い出されます。
袖ヶ浦は
東京湾を挟んで羽田空港の真向かいに位置しています。
最近アウトレットができて
土日はとっても混みあうそうで
アクアラインを使えば、本当に近いし
東京から高速バスなんかも出ているらしい。
私はアウトレットとか、行ったことがないので
そのへんのところ、あんまり詳しくないのがちょっと残念。
でも、それとは別に、私が興味を持ったのは
袖ヶ浦という地名。
古事記の中のヤマトタケルの話に由来するそうな。
ヤマトタケルが東国の蝦夷討伐に向かっている時
武蔵野陸路を歩くより走水の海を船で渡るほうが早いということで
船に乗ることになった。
ところがその船に弟橘姫を乗せたことで海の神の怒りに触れ
(海の神は女が嫌いだったんです)
その怒りを沈めるために、橘姫が海に身を投じて荒れ狂う海を沈めたという話。
その時の橘姫の袖が流れ着いたことで、袖ヶ浦と名前がついたそうな。
ずーっと以前
梅原猛先生が歌舞伎の戯曲として「ヤマトタケル」を書かれて
スーパー歌舞伎として市川猿之助さんが演じられたことで
このヤマトタケルの話は、有名になりました。
私も大好きな梅原先生が戯曲に挑戦されたということで
一気に読んだ記憶があります。
お話自体は、決して明るい話ではないのですが
うめはら先生のヤマトタケルは、その後も何回も読んだので
なんとなく、親近感が湧いたのでした。
袖ヶ浦の駅から会場まで
延々につづく田んぼの景色は美しく
JA婦人部の皆さんの手作りの
橘姫弁当というのも頂き
ほんわかした気分で講演をさせていただき
終わった後、
講演を聞きに来て下さった皆さんが
会場の出口のところでたくさん待っていて下さって
私が帰るのを見送って下さったことも
なんとも暖かく、うれしい気持ちになったのでした。
あのほのぼのとした気持や温かさを
何度も何度も思い出し
今日も、一日家にこもって仕事をする辛さを乗り越えられました。
ただただ、感謝です。
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