家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
昨日の夕飯は、久しぶりにすき焼きでした!!
おお~っ、なんて贅沢~!!って、感じですが
実は、牛ではなく、かしわです、鶏肉です。
私の祖母の田舎ではお馴染みのかしわ(鶏肉)のすき焼き。
私の祖母の田舎(京都の丹波)では
すき焼きといえば、かしわのすき焼きで
正月のごちそうといえば、かしわのすき焼き。
ちなみに関西では鶏肉のことをかしわといいます。
(*ワンポイント関西弁講座
発音はか↑し↓わ↓ではなく
か→し↑わ↓です。
「し」にアクセントで、音があがります。
はい、リピートアフターミー
か→し↑わ↓
ぐーっど!!!)
で、かしわのすき焼きの話
祖母の田舎では近所に鶏舎があって
すき焼きをする日はそこに電話をして
1羽お願いしますとか2羽お願いしますとかって、注文すると
その瞬間まで生きていたのを、その場でしめて、
ももや胸は食べやすい切り身にして、
内臓もきちんと食べやすく処理して届けてくれるのです。
今思えば、なんとも贅沢な話なのですが
子供の頃の私は、今まで生きていたのが食べ物になるというのが
どうしても受け入れられず
怖くて、気持ち悪くて、どうしても食べられなくて
すき焼きといっても、焼き豆腐と麸とネギばっかり食べてました。
ああ、なんかもったいないことしたなあ~。
なんで、食べられなかったんだろうなあ~
内臓だって新鮮だから、めっちゃ美味しかったはずなのに。
そんなことを思い出していたら、
もう無性にかしわのすき焼きが食べたくなってきて
昨日の夜は、すき焼き!ということになったのでした。
鶏もも肉を一口大に切って
あつーく熱したすきやき鍋に皮目の方を下にして並べ
皮目がパリッとなって美味しそうな焼き色がつくまで
触らずによーく焼くのがポイントで
牛肉と違うところ。
鳥の場合は、皮目をよーく焼いて
香ばしさと美味しい脂の旨味を引き出すと
出来上がりがう~んと美味しくなるんです。
皮目に美味しそうな焼き色がついたら
ひっくり返さずに、いきなり砂糖と醤油をジャバジャバっといれて
全体に絡めながらジャーっと混ぜます。
関西風のすき焼きは、割り下を使わないんです。
甘辛い味が鶏肉に絡んだら
後は、ネギをやら焼き豆腐やら、糸こんにゃくやらきのこやらを入れ
あっ、今回はごぼうのささがきも入れました。
ごぼうと鶏肉って合うからね。
で、蓋をして蒸し焼き
出しや割り下を加えなくても
野菜からの水分だけで、美味しく煮えます。
野菜に火が通ったら、
味を見て、もう一度砂糖や醤油で味を整えて出来上がり。
後や食卓に運んでぐつぐつやりながら
追加の肉やら野菜(三つ葉とかえのきとかも美味しい)やら、お麩やらを煮るわけです。
〆は、
お餅っていうのも捨てがたかったのですが
今回はうどん!!
甘辛いタレと、肉やら野菜の端切れの混ざったうどんが
なんともいえず美味しいんです~。
今回入れなかったけど
新鮮なレバーや砂ずりなんか入れても、すごく美味しく
牛肉でやるより、あっさりと食べやすく
一緒に入れる野菜も、鶏の旨みでモリモリ食べられます。
なんといっても安上がりなのが、いいと思いません?
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